プログラマと言えば寡黙、というイメージがある。 実際のところ、彼らは寡黙というよりはプログラム以外の話をするのが苦手なだけで、専門分野について話を始めると、こちらが驚くほど饒舌であったりもするものだが、アルゴリズムの計算量の話をしない普通の人間にとっては、無口な人に見えてしまうのも無理はない。 また、彼らは作業中に話しかけられることを嫌う。プログラムという作業は集中を要する仕事であって、その最中に電話や会話で作業が途切れると集中が切れてしまうからだ。作業中のプログラマに簡単な用事を口頭で伝えようとして露骨に不快な顔をされた経験のある方も多いと思うが、そのへんの自制心のなさもプログラマの特徴であるので、プログラマとはとかくコミュニケーションを取りにくいという印象がある。 しかし、システム構築においては、このコミュニケーションの不足が致命的な事態を招くことがある。 知り合い伝手で、その仕事の話