10年ぶりの世界は、10年前と同じラウンド16で終焉を迎えた。 「選手も我々も準備をしてきたが、小さいと思っていた差が、本当は物凄く大きいと改めて知ることになりました」 こう語ってくれたのは、U-20W杯で日本代表チームを率いた内山篤監督。日本と世界トップクラスの間に横たわっていた差は、想像以上に大きな差であると、彼らは身をもって知ることになった。 だが、こういう「世界との差」という物言いは、言い古されたフレーズともいえる。 主に世界レベルの相手と日本人のチームが戦った後、こうしたフレーズは「最後のところでの精度の差」というお決まりのセリフと同様、多く発せられているように思う。筆者もこれまで年代別代表からA代表まで多くの国際試合を取材してきたが、正直聞き飽きている言葉でもある。 もちろん、その表現自体は間違っていないと思う。だが、実際のところ「世界との差」というのは具体的に何の、どういう差