「プレミアリーグ最速」の呼び声高いウォルバーハンプトンのアダマ・トラオレ(23歳)。10月のマンチェスター・シティ戦では2得点の大暴れで大金星に貢献すると、11月にはケガで辞退したとはいえスペイン代表に初選出された。そんな彼のブレイクのきっかけは、ある監督との出会いだったという。 期待とは裏腹に不遇の時を過ごす マリ人の両親の下、スペインで生まれ育ったトラオレは、バルセロナのカンテラで腕を磨いた。そして2015年に海を渡ってイングランドのアストン・ビラに鳴り物入りで加入。当時の監督であるティム・シャーウッドも「メッシとロナウドをちょっとずつ合わせた感じ」と大いに期待した。だが、19歳のウインガーは、ビラでは一度もプレミアリーグで先発起用されず、チームも降格の憂き目に遭うのだった。 不遇の1年を過ごしたトラオレは、すぐにクラブを離れて元レアル・マドリーのアイトール・カランカが指揮していたミド