株の鉄火場を長く生き抜いてきた猛者いわく、「相場はまだまだ熱い」。実際、怖がらずに動き出した人はすでに大儲け。兜町も活況に沸いてきた。傍観者から、相場を楽しむ当事者へ――決断の冬。 来年度には達する、と 東京・日本橋の兜町といえば、一獲千金を狙う相場師たちが集まる日本随一の金融街である。 東京証券取引所を中心にした一帯に集まる証券会社は、大手から中小、地場証券まで数十を超える。 雑居ビルの一室を根城に「独自情報」を売る情報屋たちはいまも健在で、書店には一般には馴染みのない株式専門紙、チャート本などがズラリと山積みされている。 投資家たちが株式市場の開く前、早朝から吸い寄せられるようにこの街に足を運ぶのは、ここが古来情報の中心地だからにほかならない。 いまそんな兜町で話題の投資レポートがある。 「おい、あれ読んだか?」 「あぁ、ビックリした」 そのレポートが話題になり始めたのは、日本株が57