(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「スターダスト」が、地球から約3億2000キロの距離にある「テンペル第1彗星」に接近し、クレーターなどの撮影に成功した。 スターダストは14日、テンペル第1彗星に約180キロの距離まで接近し、撮影した画像が15日に送られてきた。同彗星には2005年にも別の探査機「ディープインパクト」が接近しており、2度目の彗星接近に成功したのは今回が初めてだという。 05年の接近では地中の物質を調べるために衝突実験を実施し、今回の接近ではこの衝突でできたクレーターの撮影が期待されていた。衝突の衝撃で大量の破片が舞い上がり、クレーターは見えにくい状態だった。しかしスターダストの画像を調べたNASAの科学者は、衝突跡とみられるクレーターを見つけたと述べ、舞い上がった破片が元に戻って「クレーターは部分的に自然回復している」と語った。 スターダストの画像は彗星の姿を
左は05年7月にディープ・インパクトが撮影した画像、右はディープ・インパクトから放出された衝撃弾によって作られたクレーターの位置=NASA提供 米航空宇宙局(NASA)は15日(米国時間)、無人探査機「スターダスト」がテンペル第1彗星(すいせい)に接近し、05年の探査機「ディープ・インパクト」から放出された衝撃弾によるクレーターの撮影に成功した、と発表した。 「スターダスト」は14日(同)、テンペル第1彗星まで約180キロの地点に接近し、72枚の高解像度画像を撮影した。NASAは、画像からディープ・インパクトによる衝撃弾が作ったクレーターの大きさは、直径約150メートルと推定している。また、彗星は壊れやすく、弱い核を持っていることが判明したという。
テンペル第1彗星に接近する米航空宇宙局の探査機スターダストの想像図=米ロッキード・マーチン提供テンペル第1彗星に接近する米航空宇宙局の探査機スターダストの想像図=米ロッキード・マーチン提供 【ワシントン=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)の彗星(すいせい)探査機スターダストがバレンタインデーの14日、テンペル第1彗星まで約200キロの距離に最接近する。スターダストは、日本の探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」の微粒子を持ち帰るまで、月より遠い天体の試料を地球に持ち帰った唯一の探査機で、今回は2度目の彗星訪問。太陽系の成り立ちの謎に迫る成果が期待される。 1999年2月に打ち上げられたスターダストは2004年1月、地球から約4億キロ離れたところでビルト第2彗星に接近し、彗星の核から噴き出したガスやちりを採取。06年1月、「はやぶさ」と同様に試料が入ったカプセルを地球に届けた。 はやぶ
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