多忙な毎日を過ごしていたケリー・ソルティノさんは、一日の終わりにその日は何をやり遂げたのか、なかなか思い出せないことが多かった。米カリフォルニア州ヒルズバラにあるクリスタル・スプリングス・アップランズ・スクールの最上級学校で責任者を務める彼女は、しばしば12時間勤務を余儀なくされ、週末や夜間にも仕事をしなければならないことも多い。彼女は仕事を楽しんではいたが、必要なことを全て達成はできていないのではないか、と心配になることもあった。 ソルティノさんは「消火活動ばかりしている気分だった」と話す。「学校を大きく変えるために、もっと戦略的なことや、将来を展望した仕事に費やす時間がないと感じていた」 そこで彼女は仕事の手順を単純化し無駄を減らすために、スタンフォード大学のワークショップに参加することを決めた。彼女がここで学んだのは、例えば、従来よりまとまった時間に集中して仕事をこなすようにし、