DHTシステムの仕組みと性能と課題について 報告者 : 駒井秀一 2008 年 9 月 30 日 株式会社ライブドア ネットワーク事業部 通信環境技術研究室 1 はじめに 当報告書では、インターネットシステム、オーバレイネット ワークの概念を整理し、その基礎技術として分散ハッシュテ ーブルと呼ばれる手法を紹介する。分散ハッシュテーブルを 用いたオーバレイネットワークの具体的な一例として、数値 的に探索空間の分割を行う Chord[1]と、経路表を用いる Pastly[2]について詳細に解説する。また、分散ハッシュテー ブルの応用例として、 Pastry アルゴリズムをベースにしてい る BambooDHT[3]実装方法や、実装時の動作について解説 する。 分散ハッシュテーブルに注目が集まる要因の1つは簡潔さ や効率性の高さによる。 分散システム在り方の利点である、耐障害性、規模拡張性、 可