ニチイ学館、トヨタ自動車と相次いで会見 日本マイクロソフトが先週、医療事務最大手のニチイ学館および自動車最大手のトヨタ自動車へのクラウドサービスを中心とした導入案件について発表した。ITベンダーが有力なユーザー企業への導入事例を公表するのはよくあることだが、今回の2つの発表には、単なる導入事例にとどまらないIT業界構造変化の予兆を感じる。 まずは2つの発表の概要を紹介しておこう。1つは、ニチイ学館と日本マイクロソフトが10月1日、医療機関向け事業における業務提携を結び、ニチイ学館の幅広いネットワークを通じた人的サービスと、マイクロソフトのITを活用した新しい医業環境支援サービスを共同で開発し、順次提供していくことを発表したものだ。 具体的には、医療機関の経営健全化をサポートするため、経営データの見える化と分析を適切に行えるように支援する「経営支援サービス」、医師や看護師の業務負担を軽減し、