レガシーシステムの見直しに当たってクラウドは有力な選択肢になる。経済産業省のDXレポートでも、技術的負債を解消するために「変更が頻繁に発生する機能はクラウド上で再構築する」「新たに必要な機能は適宜クラウドへ追加する」といった指針が示されている。「2025年の崖」をクラウドインテグレーターはどのように捉えているのか。クラウドの導入は容易になったのか。AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)を専業で手掛け、数多くの実績を持つサーバーワークスの大石良社長に聞いた。(聞き手は日経BP総研フェロー、桔梗原 富夫) 2019年3月に東証マザーズに上場されました。上場によって何が変わりましたか。 何と言っても人材を採用しやすくなりました。これまでもAWSを専門で扱っているユニークな会社だと、ある程度は認知されていたのですが、売り上げや利益の情報がオープンになり、クラウドインテグレーターでもきちんと利益を出せ