われわれは言語や表象に媒介されず世界とダイレクトに繋がっている。また、言語がコミュニケーションに依存しているのであって、その逆ではない――「墓碑銘のすてきな乱れ」や「真理の復権」など世評も高い重要論文を収録し、デイヴィドソンの真理論・言語論の到達点を示すほか、「プラトンの哲学者」「ソクラテスの真理概念」などにおいて、みずからの哲学と過去の偉大な哲学を連結してその哲学史的位置を鮮明にする、デイヴィドソンの巨大な業績を締め括るにふさわしい傑作論文集。
前著の付録では社会学的全体論とクワイン=デイヴィドソンの意味・信念の全体論との対応付けと統合という課題が手付かずのまま放り出されていた。 その宿題を果たすべく書きなぐっているメモ。そのおかげでようやくベイジアンとかラムジー哲学とかも齧る覚悟が付いたのだが。 何か間違ったことなど書いていればご教示ください。 おそらく我々はドナルド・デイヴィドソンが遺した「思考、意味、行為の統一理論」の構想を人間社会科学の一般理論の基礎として役立てうるのではないか。 デイヴィドソンの哲学体系は一見、行為論、その延長線上での「非法則的一元論」としての心の哲学と、アルフレッド・タルスキの真理論を基礎とした、真理条件意味論を主軸とした全体論的言語哲学の二側面からなるものとしてわれわれの目に映る。しかしこの両系列は80年代以降、デイヴィドソンが「統一理論」「合理性の科学」と呼ぶより大規模な構想の中に回収され、統合され
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く