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2007年6月20日のブックマーク (2件)

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    nabeso
    nabeso 2007/06/20
  • ウンベルト・エーコ『フーコーの振り子』

    先頭に立つ人は鋭いが、少し遅れて進む人は丸くて幅が広い。どちらが馬力を必要とするか。たぶん馬力の種類が、瞬発力と持続力のように、違うのだろう。エーコは後者だ。彼は鋭利な刃物ではなく、むしろ鈍器。先に立って新雪の中にルートを開くのではなく、全員の荷物を幅広い肩に背負って後から進むポーター。総括者、会計検査官、査定人。彼のような人物を出す段階になると、その文明は完成する。あるいは頂点を越える。そう言いたい誘惑に駆られる。 エーコは形を借りる。二つの長篇を通じてそれはいよいよ明らかになった。『薔薇の名前』は形式においては連続殺人を中心の謎として据えたミステリーだった。この小さな土台の上に、細密な歴史小説とか、ヨーロッパ思想史における正統と異端の問題とか、笑いとキリスト教の関係とか、さまざまな要素が山のように積み重なっていた。彼の腕力は相当なもので、このような多くの荷を積んだ車を、山を越え坂を越え

    nabeso
    nabeso 2007/06/20
    池澤夏樹による書評