スーパーの野菜売り場には「有機野菜コーナー」が設けられ、レストランや居酒屋にも「オーガニック」メニューが並び、一大ブームの様相を呈している。だがその有機野菜にも、ものによっては危険が潜んでいることをご存じだろうか。 「有機野菜=無農薬と思っている人は多いが、実は、農水省の『有機JAS認定』では31種類の農薬の使用を許可しています。つまり、特定の農薬なら31種類使ってもいい。'08年のOECD(経済協力開発機構)の発表によれば、日本の農薬使用量は世界第2位と、日本の野菜は農薬まみれなのです。それでも消費者の有機野菜への“安全信仰”は根強く、ブランド価値があるのでしょう」 無農薬・無肥料で育てる「自然栽培」と有機栽培の野菜や米を販売するナチュラル・ハーモニー代表の河名秀郎氏が語った。 さらに、危険なのは農薬だけではない。驚くことに、有機野菜であっても、肥料の質と量によっては、発がんリスクが