ミルウォーキー・プロトコル (Milwaukee protocol) は、人間の狂犬病治療における実験的処置法である。実施に際しては、患者を化学的に昏睡状態に導き、抗ウイルス薬を投与する。ジーナ・ギーズ (Jeanna Giese) への治療が成功したのち、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーにあるウィスコンシン医科大学病院に勤務するロドニー・ウィロビー・ジュニア博士 (Rodney Willoughby, Jr.) が開発・命名した[1]。 ミルウォーキー・プロトコルで狂犬病の症状から快復した患者は正式に報告されているだけでも50名以上実験されてわずか6人であるが、その最初の人物としてウィスコンシン州出身のティーンエイジャーであったギーズは有名になった[2]。ミルウォーキー・プロトコルは、「ウィスコンシン・プロトコル (Wisconsin protocol) 」と呼ばれることもある[