金属クロムなどを含有するステンレス鋼を高温で溶接すると酸化スケールにより溶接部が黒くなります(溶接焼け)。 溶接部の解説およびその除去方法などは一般社団法人日本溶接協会のQ&A1000に詳しく解説されています。 また、大気中に金属ヒューム(金属蒸気で「溶接ヒューム」ともいう)が生じます。 この酸化スケールや金属ヒュームには六価クロムが含有されている可能性があります。これらの酸化スケールおよび金属ヒュームは溶接物の性能に寄与せず、意図的に付加したものではないので、不純物もしくは副生成物と解釈することができます。 RoHS指令では「意図的な含有(意図的な添加)」と「不純物」を区別せず、附属書IIで定められた物質と最大許容濃度以下にすることが要求されています。 酸化スケールなどの副生成物の規制基準は副生成物の有害性により異なります。また、溶接については解析が進んでいるので、組成や界面の状況か把握