この度カオス*ラウンジは、太田剛気の個展『四峰隆満内閣展』を開催します。 太田剛気(1991年東京生れ)は現在、東京藝術大学絵画科油画専攻の2年生である。浪人を経ているとはいえ、まさに現役藝大生の新人であり、今回が初の個展となる。 太田の作品を見たのは、2017年1月の藝大の学内進級展だった。つい最近のことである。 この進級展はめずらしく前評判が良く、期待して見に行ったのだが、残念ながら興味を引くような作品はほとんど見当たらず、絵画棟内を足早に巡っていたところ、太田の作品の前で足が止まった。 アニメ絵風のフラットな塗りで描かれた中年男性の、小さな肖像画が数点並んでいた。それ自体では、特別にインパクトのある作品というわけではなかった。しかし何かひっかかる。近づいてみると、片隅にファイルが置いてある。開くと、「歴代連合党総裁一覧」「歴代内閣閣僚一覧」と題された名簿が膨大にファイリングされていた