11.06.20 名和晃平(1975年生まれ)は、ネットとリアル、デジタルとアナログのあいだで揺れ動く現代人の知覚や感性をとらえて、彫刻や空間として表現する彫刻家。情報社会における流動性や拡張といった感覚のメタファーとして発泡ポリウレタン、シリコーンオイル、グルーガン(酢酸ビニール)などの工業的な素材を使い、最先端のテクノロジーと繊細な手作業を通じて「BEADS」「PRISM」「LOQUID」「GLUE」といった“カテゴリー”に分類された作品群を開発・発表している。 ▲「BEADS」は、名和がインターネットを通じて集めた動物の剥製を透明な大小のビーズで完全に覆ったシリーズ。名和によれば「目の前に見えているものが本当にあるのかは不明確だが、ひとつひとつのビーズを覗くと、そのなかにリアリティが宿っている」。《Pixcell-DoubleDeer #4》, 2010, Courtesy of S