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ブックマーク / www.kyushu-u.ac.jp (35)

  • 植物は太陽の強い光が嫌い?~陸上植物が緑である理由を解明~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院農学研究院の久米篤教授、筑波大学生命環境系の奈佐原顕郎准教授、秋津朋子研究員らの研究グループは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国立環境研究所(NIES)、高層気象台(JMA)と共同で、太陽からの光の色(直達日射)と空の色(散乱日射)に分けて、空全体の色を精密に観測する装置を開発し、長期測定を行いました。これらの観測データと、植物の光吸収特性との関係を解析した結果、陸上植物の葉は、直達日射の最も強い波長域の吸収を避けるような性質を持ち、結果として植物の葉からの緑色光の反射が増えていることが明らかになりました。 研究結果は2016年3月4日に「Journal of Plant Research」誌にオンライン発表されました。 直達放射(右)と散乱放射(左)を測定している分光放射計。直達放射は筒をつけて太陽の方向からの日射だけを測定する。散乱放射は太陽の方向を黒い球で隠して測

    植物は太陽の強い光が嫌い?~陸上植物が緑である理由を解明~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 本学学生の逮捕について | お知らせ | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    日、学の学生が、窃盗罪の容疑で逮捕されました。 このような事件が発生したことは大変遺憾であり、関係者の皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 現在、事実確認を進めておりますが、詳細を把握のうえ、厳正に対処してまいります。また、このようなことが再度起こらないよう、学生に対する倫理教育を一層徹底してまいります。 平成30年4月25日 九州大学総長 久保 千春 伊都図書館における図書盗難・廃棄事件に関し、学の学生が逮捕されたことに非常に衝撃を受けております。当該学生の行った行為は、勉学を志す者としてあってはならないものです。この事態を大変重く受け止め、図書館におきましても、図書館活用の重要性を学生に認識させるとともに、対策を強化してまいります。 九州大学附属図書館長 宮 一夫

    本学学生の逮捕について | お知らせ | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • ひきこもり・信頼に関連する血中バイオマーカーを発見 - 社会的ひきこもりの病態解明・予防・早期介入・治療法開発に期待 - | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    社会的ひきこもり(以下、ひきこもり)は、就学・就労などの社会参加を回避し、半年以上に渡り家庭に留まり続けている状況のことで、ひきこもり者は15歳から39歳に限っても50万人を越え、少子高齢化を迎えている日においてその打開は国家的急務です。様々な心理社会的支援や治療的介入がなされていますが、いまだ抜的な解決策は見出されていません。 文部科学省科研費・新学術領域研究「意志動力学」などの支援により、九州大学大学院医学研究院・九州大学病院の神庭重信教授(精神医学)、加藤隆弘講師(同上)、早川宏平共同研究員(同上)、米国オレゴン健康科学大学のアラン テオ助教(精神医学)、マレーシア・モナッシュ大学の渡部幹准教授(社会心理学)らを中心とする国際共同研究グループは、ひきこもり評価のための診断面接法やパソコンを使った評価システムを近年開発しており、海外にもひきこもり者が存在することや、ひきこもり者の多

    ひきこもり・信頼に関連する血中バイオマーカーを発見 - 社会的ひきこもりの病態解明・予防・早期介入・治療法開発に期待 - | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • ひきこもり・信頼に関連する血中バイオマーカーを発見 ~社会的ひきこもりの病態解明・予防・早期介入・治療法開発に期待~ | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学広報室 〒819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp PRESS RELEASE(2018/02/16) URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 【お問い合わせ】 九州大学大学院 医学研究院 精神病態医学分野(九州大学病院 精神科神経科) 講師 加藤隆弘 電話:092-642-5627 FAX:092-642-5644 Mail: takahiro@npsych.med.kyushu-u.ac.jp ※可能な限りメールにて対応させていただきます。 ひきこもり・信頼に関連する血中バイオマーカーを発見 ~社会的ひきこもりの病態解明・予防・早期介入・治療法開発に期待~ 社会的ひきこもり(以下、ひきこもり)は、就学・就労などの社会参加を回避し、半

  • 本学学生が三重県で昆虫調査中に日本未記録種のハチを発見 | トピックス | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    学大学院生物資源環境科学府昆虫学教室に所属する大学院生、辻尚道さんが日未記録種のハチを発見し、平成29年12月9日(土)に学の教員らと連名で学会発表を行いました。 このハチが見つかった場所は三重県津市にある総合博物館の敷地内です。同館では、学芸員の大島康宏さんが中心となり、「みんなでつくろう!ミュージアムフィールドの実物昆虫図鑑」という事業で昆虫調査を行っています。辻さんが平成29年9月9日の調査に参加した際、辻さんの研究対象であるゾウムシと一緒に5mmほどの大きさのカマバチというハチの仲間が採れたそうです。ハチの分類学が専門の農学研究院三田敏治助教が調べたところ、このハチはこれまで日で知られていなかったホソクビカマバチ属の一種であることが分かりました。 今回の発見は、平成29年12月9日(土)に開催された日昆虫分類学会第20回大会で,「三重県より得られたNeodryinus属の

    本学学生が三重県で昆虫調査中に日本未記録種のハチを発見 | トピックス | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 自閉症スペクトラム(ASD)は「コネクトパチー」である! ―ASDの早期診断バイオマーカーの開発、早期の治療介入への期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    トップページ ニュース 研究成果 自閉症スペクトラム(ASD)は「コネクトパチー」である! ―ASDの早期診断バイオマーカーの開発、早期の治療介入への期待― 九州大学大学院医学研究院の山﨑貴男学術研究員と飛松省三教授らの研究グループは、自閉症スペクトラム(ASD)の非定型的な視覚認知が、脳内ネットワークの神経結合の病気である機能的結合異常(コネクトパチー)に由来することを突き止めました。 ASDでは視覚情報に対して知覚過敏や知覚鈍麻がみられ、それらの知覚異常がASDの社会性障害の基礎である可能性が指摘されています。2000年代になっても、その脳内メカニズムはほとんど分かっていませんでした。我々は誘発脳波(ある刺激に対する脳の特異的反応を捉える検査)や拡散テンソルMRI(神経線維の走行を捉える検査)を用いて、ASDの視覚認知に関する研究をここ10年継続的に行ってきました(Brain Rese

    自閉症スペクトラム(ASD)は「コネクトパチー」である! ―ASDの早期診断バイオマーカーの開発、早期の治療介入への期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 霊長類の色覚が、顔色を見分けるのに適していることを証明 ―適応進化の過程の解明に期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院芸術工学研究院の平松千尋助教、カルガリー大学人類考古学部Amanda Melin助教、ニューヨーク大学人類学部James Higham助教らの共同研究グループは、霊長類の3色型色覚が、顔色変化の検出に有効であることを初めて実験的に証明しました。 ヒトを含む多くの霊長類は、L、M、Sの3つの錐体視細胞により光の波長弁別を行う3色型色覚で世界を見ています。3色型色覚は、赤い果実や若葉を緑の葉の背景から見つけることに適しているため、祖先型である2色型色覚から進化したと考えられています。しかし、果実を見つけること以外でも3色型色覚が有効な場面が考えられ、霊長類の行動や生態学的意義と照らし合わせ、幅広く調べていく必要があります。3色型色覚が有効な場面の候補として、顔色変化などの社会的シグナルの検出が挙げられていました。 共同研究グループは、霊長類の3色型色覚が、顔色変化の検出に適してい

    霊長類の色覚が、顔色を見分けるのに適していることを証明 ―適応進化の過程の解明に期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 不気味の谷を引き起こすのは”未知への不安”であることを解明 ―人とアンドロイドが無理なく共存する社会構築への期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学基幹教育院(早稲田大学理工学術院・日学術振興会特別研究員SPD)の佐々木恭志郎学術研究者、アドミッションセンターの井隼経子准教授、基幹教育院の山田祐樹准教授のグループは、ロボットや人形の見た目が生み出す不気味さの認知的メカニズムを明らかにしました。 ロボットや人形の見た目について「不気味の谷」と呼ばれる現象があります。ロボットや人形の見た目は、人間に似ていくにつれてだんだんと好ましく思われます。しかし類似度があるレベルに達した途端、強い不気味さが喚起されるようになります。これまで、人間なのか人形なのかを分類できないこと自体が不気味さを生み出すと考えられてきましたが、分類できないことがなぜ不気味さを引き起こすのかについては手がかりが乏しい状況でした。 研究では、分類困難な対象の不気味さに、人が抱く「未知への不安」が寄与していることを実証しました。実験では、参加者に13種類の人間と

    不気味の谷を引き起こすのは”未知への不安”であることを解明 ―人とアンドロイドが無理なく共存する社会構築への期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 恒星間航行ロケットの原理実証に一歩前進 —レーザー核融合ロケット実現に向けたプラズマの噴出制御に成功— | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院総合理工学研究院の森田太智助教と山直嗣教授は、大阪大学レーザー科学研究所、パデュー大学、光産業創成大学院大学、広島大学、明石高専と協力して、プラズマロケット磁気ノズルのレーザー生成プラズマ噴出方向の制御に成功しました。 有人火星探査が現実味を帯びる中、従来までの化学ロケットでは火星までの往復に長時間を要し、宇宙船乗務員・乗客には、心理的な負担に加えて宇宙線被曝、骨密度減少など大きな負荷をかけます。そのため化学ロケットに代わる高速の宇宙船・ロケットが求められています。将来の惑星間・恒星間航行の有力候補とされるレーザー核融合ロケットでは、高速で膨張する核融合プラズマを、強力な磁場で制御し排出します。 今回、大阪大学レーザー科学研究所のEUVデータベースレーザー(出力エネルギー:6J)を固体に照射することで高速に膨張するプラズマを生成し、複数の電磁石を組み合わせた磁気ノズルで排出

    恒星間航行ロケットの原理実証に一歩前進 —レーザー核融合ロケット実現に向けたプラズマの噴出制御に成功— | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 細胞内におけるタンパク質-DNA相互作用の全体像を捉える新しい方法を開発 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院医学研究院医化学分野の梅山大地学術研究員(現:理化学研究所)と伊藤隆司教授は、細胞内におけるタンパク質-DNA相互作用の全体像を捉える新しい方法を開発しました。 私たちの身体を形成している様々な細胞は、基的に同一のゲノムDNAを持っていますが、ゲノム中の遺伝子を取捨選択して使うことによって、それぞれの個性を発揮したり環境変化に適応したりしています。この取捨選択を行うのがDNAに結合する転写因子やヒストン等のタンパク質です。したがって、ゲノムの働き方を包括的に理解するには、ゲノムDNA上のタンパク質結合部位を網羅的に明らかにする必要があります。そのために、細胞から単離した核にDNA切断酵素を働かせる方法が用いられています。しかし、これらの方法は、操作が煩雑な上に、核を単離する過程でDNAとタンパク質の相互作用が失われる危険性も有しています。 これに対して、梅山博士と伊藤教授は

    細胞内におけるタンパク質-DNA相互作用の全体像を捉える新しい方法を開発 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • コンテナ型仮想化技術によるクラウドホスティングの共同研究開発を開始 ~より頑健で柔軟なホスティングサービスの実現を目指す~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    トップページ ニュース 研究成果 コンテナ型仮想化技術によるクラウドホスティングの共同研究開発を開始 ~より頑健で柔軟なホスティングサービスの実現を目指す~ GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社(代表取締役社長:佐藤 健太郎 以下、GMOペパボ)で、インターネットに関する新技術の創造と実践に取り組む研究開発組織「ペパボ研究所」と、国立大学法人九州大学 情報基盤研究開発センター(センター長:谷口 倫一郎 以下、九州大学 情報基盤研究開発センター)は、2017年10月1日より、コンテナ型仮想化技術を基盤に用いたクラウドホスティングに関する共同研究開発を開始しました。 両者は、大規模インフラ上にコンテナ型仮想化技術を用いたクラウドホスティング環境を構築し、高負荷下での実証実験等を行うことで、より頑健で柔軟なクラウドホスティングの実現に向けて取り組んでまいります。 共同研究開発では

    コンテナ型仮想化技術によるクラウドホスティングの共同研究開発を開始 ~より頑健で柔軟なホスティングサービスの実現を目指す~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    【特集】共創学部 第一期生誕生! 【インタビュー:FRONT RUNNER】 九州発!金属ナノ粒子を使って 日酒の“香り”を化学する 九州大学大学院理学研究院 准教授 村山 美乃 など

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  • 燃料電池と太陽電池を融合する同一触媒の開発に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所(I2CNER)/大学院工学研究院の小江誠司(おごうせいじ)主幹教授らの研究グループは、田中貴金属工業株式会社との共同研究により、燃料電池と太陽電池を融合する同一触媒の開発に成功しました。 次世代の電池として、燃料電池と太陽電池はこれまで別々に開発されてきました。研究では、「自然界の水素酵素と光合成の機能を融合した新しい触媒」を開発しました。この触媒を用いると、「水素をエネルギー源として燃料電池が、水と光をエネルギー源として太陽電池が駆動する」ことを見出しました。研究成果はエネルギー研究の分野において格段の発展と波及効果をもたらす可能性があります。 研究は、文部科学省科学研究費補助金・特別推進研究「ヒドロゲナーゼと光合成の融合によるエネルギー変換サイクルの創成」の研究の一環として、九州大学の小江誠司主幹教授の研究グループが、九州大学大

    燃料電池と太陽電池を融合する同一触媒の開発に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 脳の時計は右半球にある! 時間知覚判断の注意と意思決定システムを解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院医学研究院臨床神経生理・飛松省三教授の研究グループと芸術工学研究院・中島祥好教授は、理化学研究所情報基盤センター計算工学応用開発ユニット・竹市博臣専任技師と共同で、聴覚の錯覚を用いて時間知覚・判断に対応する、ヒト脳内での神経活動を明らかにし、ネットワークモデルを提唱しました。 1秒未満の短い時間の知覚・判断は、音声言語や調和のとれた身体運動、音符や休符といった音楽のパタン認識に重要です。しかし、実際に知覚・判断する時間には物理的な時間とは異なる様々な錯覚があり、また、その脳内メカニズムには未解明の部分が多く残されていました。 今回、共同研究グループは、独自の心理現象「時間縮小錯覚」を初めて用いた脳磁図計測により、実際に知覚・判断する時間に対応した脳の働きを高時空間解像度で捉えました。その結果、時間間隔への注意と時間間隔の符号化は右半球側頭頭頂接合部(TPJ)に、時間判断は右半

    脳の時計は右半球にある! 時間知覚判断の注意と意思決定システムを解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 現代中国の著名作家 冰心(謝冰心)の自筆完全原稿を発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院言語文化研究院の中里見敬教授らの研究グループは、九州大学附属図書館濱文庫に所蔵される『春水』手稿(原稿)について、現代中国の著名作家・冰心の自筆原稿であることを、執筆から95年後に確認しました。冰心22才のときに書かれたこの原稿は、現存する冰心手稿の中で最も早い時期の完全原稿で、中国現代文学の第一級の原資料です。 昨年公開された周作人(1885-1967、魯迅の実弟、北京大学教授)の1939年の日記に、『春水』手稿を濱一衛(1909-1984、はま・かずえ、九大名誉教授)に贈る旨記されていたことから、濱文庫に所蔵される『春水』手稿の由来が判明しました。また、『春水』出版時に周作人が編集を担当していたことから、この原稿が冰心による自筆原稿であることが確実になりました。 研究成果は科学研究費補助金の支援を受けたもので、2017年6月20日に北京の中国現代文学館が発行する学

    現代中国の著名作家 冰心(謝冰心)の自筆完全原稿を発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 世界で2例目、寄主昆虫の生殖を操作する新たな共生細菌を発見 -害虫防除方法の開発に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    節足動物に感染して増殖する細菌は、自身の繁殖のため様々な方法で宿主の生殖を操作することが知られています。細菌に感染した雌が雄と交尾した時、雄が感染しているかどうかにかかわらず、雌の卵は発育します。しかし、非感染雌が感染雄と交尾した時、その雌の卵は孵化しません。この現象は細胞質不和合性(CI)と呼ばれています。 九州大学大学院農学研究院の高野俊一郎助教らの研究グループはココヤシ新葉を加害する侵入害虫として知られる、節足動物キムネクロナガハムシから、完全なCIを引き起こす新たな細菌(以下、細菌L)を発見しました。キムネクロナガハムシには遺伝子の異なる2つの系統(Di系統とLp系統)が存在します。Di系統雌とLp系統雄は交尾しますが、産まれた卵は全くふ化しません。しかし、今回の研究で、抗生物質処理によりLp雄体内に共生する細菌Lを除去すると、卵は高い率でふ化するようになることが分かりました。(参

    世界で2例目、寄主昆虫の生殖を操作する新たな共生細菌を発見 -害虫防除方法の開発に期待- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 膵臓がん幹細胞の生存・転移に重要なしくみを攻撃する化合物の発見 -緑茶カテキンの研究から生まれた成果- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院農学研究院の立花宏文主幹教授らの研究グループは、東京工業大学田中浩士准教授の研究グループと共同で、膵臓がん幹細胞の機能を阻害する化合物を発見しました。 膵臓がんは、現在、最も治療の困難ながんの一つと言われており、その5年生存率はわずか5%程度と非常に低いのが現状です。近年、その原因としてがん幹細胞と呼ばれる細胞集団の機能が注目されていますが、がん幹細胞機能を阻害する有効な手法はいまだ確立されておりません。 研究グループは先行研究において、cGMPという分子が膵臓がんのがん幹細胞機能に重要な役割を担っていることを見出しました。 そこで、がん細胞にcGMP産生を誘導する緑茶の主要成分EGCGと、cGMPを分解する酵素として知られるPDE3阻害剤を膵臓がん細胞に作用させたところ、がん幹細胞機能の指標であるスフェロイド形成能が抑制されました。 また、膵臓がん移植マウスモデルにおいて

    膵臓がん幹細胞の生存・転移に重要なしくみを攻撃する化合物の発見 -緑茶カテキンの研究から生まれた成果- | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 腸管免疫を利用したスギ花粉症に対する新しい免疫療法 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    人の30%以上が罹患しているといわれるスギ花粉症。いまや国民病とも一部で呼ばれていますが、これまで、短期間で治す体質改善治療(免疫療法)はありませんでした。そこで、これまでになかった、カプセルを飲んで治す治療を新たに開発しました。これは、腸管免疫を利用した新しい免疫療法です。カプセルの中には、スギ抗原と多糖体の一種であるガラクトマンナンとの複合体が含有されており、これを花粉が飛散する前と飛散中の約2ヵ月の間毎日服用する方法です。近い将来、アレルギー体質を改善する新しい治療につながる可能性があります。 九州大学医学研究院耳鼻咽喉科学の中川尚志教授、九州大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科 村上大輔助教、澤津橋基広講師らの研究グループは、2010年からこの新しい免疫療法の研究及び治験を行ってきました。その結果、安全性も確認され、鼻症状、目の症状を軽減するだけでなく、治療のための薬物を減らす効果が認

    腸管免疫を利用したスギ花粉症に対する新しい免疫療法 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 発酵パパイア粉末が高齢経管栄養補給者のナチュラルキラー細胞活性を回復 高齢者の感染症予防や腸内環境の改善などに期待 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    未熟果パパイアはビタミン、ポリフェノール、フラボノイド等を多く含み、古くから南米をはじめ各地でされています。さらに、その発酵物には高い抗酸化活性、抗腫瘍活性や免疫調整作用が報告されており、その高い機能性が期待されています。一方、高齢者、特に高齢経管栄養補給者は、低下した免疫機能の影響から、感染症をおこしやすいことが大きな問題となっております。今回、九州大学大学院農学研究院の中山二郎准教授と湯野温泉病院の藤田雄三医師らの共同研究チームは、発酵パパイア粉末[カリカセラピSAIDO-PS501,カリカセラピ株式会社(旧株式会社済度)製:福岡市中央区]を高齢経管栄養補給者に30日間投与することで、末梢血単核細胞の腫瘍細胞溶解能(ナチュラルキラー細胞活性)が回復することを見出しました。しかし、免疫や炎症に関わるインターフェロンや各種サイトカインの値は変動しませんでした。そのため、発酵パパイア粉末は

    発酵パパイア粉末が高齢経管栄養補給者のナチュラルキラー細胞活性を回復 高齢者の感染症予防や腸内環境の改善などに期待 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 1歳半の赤ちゃんは「気づいていない」大人を気遣う | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院人間環境学研究院の橋彌和秀准教授らの研究グループは、生後9カ月から1歳半の赤ちゃんを対象として、映像を見ている際の視線を計測する視線計測装置(Tobii TX300)を用いて、画面に現れた2人のうち一方だけが対象に視線を向け、他方がそのことに「気づいていない」場面を見せると、「気づいていない」人物にすばやく視線を向ける傾向が、生後1歳半時点で見られるようになることを明らかにしました。 研究では、「画面の2人が前もって注意を共有している場面」ではこのような視線のパターンは見られないなど他条件との比較と統計的な分析から、上記の結果は、これまで既に明らかになっていた「自分と相手の知識や注意の状態の違い」だけでなく、「他者同士の知識の違い」まで認識して行動していることを示すものと結論づけました。成果により、ヒトにおける能力の発達的起源を理解する上で新たな視点を与えるとともに、子育

    1歳半の赤ちゃんは「気づいていない」大人を気遣う | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)