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ブックマーク / medley.life (35)

  • 腰痛にはどんな靴を履くと良い?

    腰痛は、日人の約5人に1人の割合で見られる症状です。腰痛によって、日常生活に支障が出ている方も多いと思います。今回の研究では、不安定を履くことで、腰痛が改善することを報告しました。 ◆不安定を履く群と対照群にランダムに振り分け 今回の研究は、腰痛患者40人を不安定を履く群と対照群にランダムに分け、6週間後の効果を検証しました。 不安定は、接地面が舟底型になっているため、普段は使わない筋肉を使うことができると言われているものです。対照群は、通常のスポーツを履きました。 ◆不安定を履くと腰痛が改善 以下の結果が得られました。 介入群では、対照群と比較して、痛みスコアが有意に減少した。 満足感は、対照群で25%であったのに対し、介入群で79%とより高かった。 不安定を履くことで腰痛が改善しました。一方、生活の質(QOL)には効果が見られませんでした。 不安定を履くことで、どのよ

    腰痛にはどんな靴を履くと良い?
  • 顎関節症の人はどのような姿勢をとっているか?

    顎関節症は、噛み合わせの異常やストレスなど様々なことが原因で起き、口が開きにくい、顎が痛いなどの症状を表します。今回の研究では、顎関節症患者の特徴として、どのような姿勢とっているか検証しました。 ◆顎関節症患者と対照群の姿勢を比較 今回の研究は、顎関節症の若年女性19人と対照群14人の、首の前後の傾きや、肩の傾きといった上半身の姿勢を比較しました。 首の前後の傾きは、人を横から見た時に首がどれだけ前に倒れているか、角度を測定しました。 ◆顎関節症の人は首の前後の傾きが小さい 以下の結果が得られました。 首の傾き角度と開口の最大範囲が対照群よりも患者群で有意に小さかった。 顎関節症の人は、健常な人よりも首の前後の傾き、口を大きく開ける範囲が小さいという結果でした。 今回の研究は一時点のデータを観察しているため、因果関係については言及できません。しかしながら、「顎関節症は顎の異常によるもの」と

    顎関節症の人はどのような姿勢をとっているか?
  • 変形性膝関節症の痛みには、運動と何を組み合わせればよい?

    変形性膝関節症の痛みに対し、運動やレーザー療法、テーピングといった効果的な治療法を検証した研究をこれまで紹介してきました。今回の研究は、運動と組み合わせて行う新たな治療法が膝の痛みに有効であることを報告しました。 ◆運動と電気刺激を組み合わせる群と運動のみを行う群にランダムに振り分け 今回の研究は、変形性膝関節症の患者63人を、運動と電気刺激を併用する群と運動のみを行う群にランダムに分けました。 いずれの群も2週に1回、12回の治療を受けました。電気刺激は、大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)に行いました。 ◆運動と電気刺激を組み合わせると、膝の痛みがより改善 以下の結果が得られました。 NMES群で、治療直後の膝の痛みは有意により大きく減少し、それは両群ともに治療後12週まで継続した。 膝の痛みについて、電気刺激を行った群では痛みの強さが10段階で7.4から3.3へ、運動のみを行った群では7

    変形性膝関節症の痛みには、運動と何を組み合わせればよい?
  • 針治療にはどんな危険があるか?

    2015.10.19 | ニュース 針治療にはどんな危険があるか? 中国の研究チームが有害事象の報告書を調査 from Acupuncture in medicine : journal of the British Medical Acupuncture Society ◆不眠症に対する針治療の有害事象を調査 今回の研究は、過去に不眠の治療効果を検証した研究で対象となった150人の有害事象の報告から、伝統的な針治療、最小限の針治療(針は刺すが、手で刺激を与えない方法)、偽針治療の3種類の針治療の危険性を調査しました。 ◆多かった有害事象は頭痛、知覚異常、疲労感 以下の結果が得られました。 患者あたりのすべての有害事象の発生率は、伝統的な針治療で42.4%、最小限の針治療で40.7%、非侵襲的な偽針治療で16.7%であった。 伝統的な針治療または最小限の針治療を行っていると、実際には針を刺

    針治療にはどんな危険があるか?
  • 大腸がんの検査、便潜血がなければ本当に安心なのか?

    2015.09.24 | ニュース 大腸がんの検査、便潜血がなければ当に安心なのか? 755人の検査で陰性的中率100% from Gut ◆腸の症状がある人が対象 研究班は、腸の症状がある患者を対象として、詳しい検査の前の便潜血検査の結果と、その後の大腸内視鏡検査の結果を調べました。検査結果から、便潜血でどの程度大腸がんなどの病気を見分けられているかを計算しました。 ◆陰性の人は100%的中 次の結果が得られました。 755人の患者(54.6%が女性、年齢の中央値64歳、範囲16歳から90歳、四分位間範囲52歳から73歳)が検体を提供し、かつ結腸検査を完了した。103人の患者に有意な大腸疾患があった。便ヘモグロビンによる陰性的中率は、結腸直腸がんについて100%、高リスク腺腫について97.8%、過敏性腸症候群について98.4%だった。 検査結果が得られた755人について、便潜血検査のひ

    大腸がんの検査、便潜血がなければ本当に安心なのか?
  • 変形性膝関節症の軟骨を再生、幹細胞の効果は2年後にも続いていた

    変形性膝関節症では、軟骨破壊により膝の変形や痛みにつながることがあります。今回の研究では、間葉幹細胞という幹細胞を膝に移植して軟骨の再生を試みたところ、日常生活機能が改善したという結果を報告しました。 ◆膝に幹細胞を移植し、その後の膝の機能を追跡調査 変形性膝関節症で膝の軟骨に異常が認められ、幹細胞移植を行った24名を、手術後2年間の時点で評価しました。 膝の機能や動作能力、画像状態を評価し、移植前からの変化を検証しました。 ◆移植手術により軟骨は修復し、膝の機能や動作能力が改善 以下の結果が得られました。 臨床指標は有意に改善した(どちらもp<0.001)。 最終追跡時の臨床指標と、追跡時のMRIによるMOAKS、MOCARTスコアは有意に関連していた(すべてp<0.05)。 膝に幹細胞を移植すると、2年後の膝の機能や動作能力は改善し、その改善と軟骨の修復程度は関連しているという結果でし

    変形性膝関節症の軟骨を再生、幹細胞の効果は2年後にも続いていた
  • 尿酸値を下げる薬、フェブキソスタットは腎機能低下を遅らせる?

    フェブキソスタットは痛風や高尿酸血症の治療薬として知られ、尿酸値を低下させます。この研究で著者らは、フェブキソスタットを用いた無症候性高尿酸血症の治療で、慢性腎臓病の進行を遅らせる可能性を検討しました。 ◆インド東部地域の慢性腎臓患者を対象に調査 著者らはインド東部地域に住む18歳から65歳までの、痛風関節炎や痛風結節などの症状が無くても血清尿酸値が高い患者(無症候性高尿酸血症)のうち、更に腎不全に近い状態であるステージ3または4の慢性腎臓病患者を対象に、試験を行いました。 被験者から無作為に選ばれたフェブキソスタット使用群は6ヶ月間フェブキソスタットによる治療を受け、ほかの対照群はその間偽薬の治療を受けました。評価項目には、腎機能の指標として用いられる推算糸球体濾過量(eGFR)を算出し、最初の計測値から10%を越えるeGFR低下を示した患者の割合を求めました。 ◆フェブキソスタットで腎

    尿酸値を下げる薬、フェブキソスタットは腎機能低下を遅らせる?
  • テニス肘の痛み改善に、より有効な筋力トレーニング法

    肘の使い過ぎによって、肘関節に炎症と痛みを生じる上腕骨外側上顆炎(テニス肘)が起こります。テニスをした際に生じることが多い病気ですが、日常的な使い過ぎによっても生じます。治療のための筋力トレーニングの研究が行われました。 ◆120人のテニス肘患者を対象に筋トレ効果を検証 テニス肘に対する治療の一つとして、筋力トレーニングがあります。 研究グループは、筋力トレーニングの違いによる痛み改善の効果を検証するために、テニス肘の患者120人を対象として、遠心性の筋力トレーニングを行うグループと求心性の筋力トレーニングを行うグループにランダムに分け、12ヵ月後までの痛みの改善を調べました。 求心性トレーニングは、椅子に腰掛けた状態で肘掛けに腕を置き、水の入ったボトルを持ち上げるように動かすものとし、遠心性トレーニングは、持っているボトルを落とさないように下におろすものとしました。トレーニングとしては両

    テニス肘の痛み改善に、より有効な筋力トレーニング法
  • 大腸がんの予防にアスピリン、NSAIDsの長期使用は役立つのか?

    解熱鎮痛薬として知られるアスピリンは、血液を固まりにくくするなどの目的で長期使用されることがありますが、それにより大腸がんが少なくなるという説があります。デンマークの長期間の診療データを解析する研究で、その関連が検討されました。 ◆デンマーク11万人のデータから この研究は、北部デンマークの大腸がん患者10,280人と、大腸がんのない102,800人の対照集団について、診療データから治療薬の使用歴を調べ、アスピリンを含むNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)の使用と大腸がんに関連があるかを調べました。 ◆長期使用で関連あり 次の結果が得られました。 低用量アスピリンの5年以上にわたる長期間継続使用は結腸直腸がんのリスクの27%減少と関連したが(オッズ比0.73、95%信頼区間0.54-0.99)、累積の長期間使用(継続して、または断続で)に対する全体のオッズ比は1に近かった。非アスピリン

    大腸がんの予防にアスピリン、NSAIDsの長期使用は役立つのか?
  • 尿にタンパクが出るIgA腎症の治療、効いた薬はどれ?

    IgA腎症は10代と40代に多く、蛋白尿などの症状を起こして、重症では透析が必要になるまで腎臓の機能を悪化させることがあります。代表的な治療薬の効果について、これまでの研究報告をもとに検証が行われました。 ◆過去の研究を検証 IgA腎症は、血尿や蛋白尿以外に自覚症状がないまま、健康診断などで発見されることが多いと言われています。免疫の異常が原因に関わっているとされ、異常な免疫を抑えるステロイド薬、腎臓を守る作用があるレニン・アンジオテンシン系阻害薬(ACE阻害薬など)が治療薬としてよく使われます。ほかに事療法や扁桃摘出手術が行われることもあります。 研究班は、IgA腎症の治療薬の効果を調べた過去の研究を集め、内容を詳しく調べたうえ、結果のデータを統合しました。 ◆ステロイド、レニン・アンジオテンシン系阻害薬で効果あり 条件を満たした32件の研究のデータのうちで、ステロイド薬、レニン・アン

    尿にタンパクが出るIgA腎症の治療、効いた薬はどれ?
  • 患部を冷やすことで肘関節解離術後の痛みを改善する治療法、クライオセラピー

    冷却療法は、炎症や毛細血管損傷などの予防に有効であると言われています。今回の研究は、肘関節解離術後に冷却療法を行うことで、その後の痛みや鎮痛剤使用に効果があるか検証しました。 ◆冷却療法を行う群と通常ケア群にランダムに分類 今回の研究は、肘関節解離術を行った患者59名を冷却療法(クライオセラピー)群と通常ケア群にランダムに分類し、冷却療法の効果を、肘の痛み、失った血液量、鎮痛剤使用量、肘の関節可動域で検証しました。 ◆冷却療法は、肘の痛み、鎮痛剤の使用量の減少に効果あり 調査の結果、以下のことを報告しました。 VASスコアは初めの7日間で、安静時、運動時ともに冷却療法群で有意に低かった(p<0.05)。 冷却療法群は対照群よりも除痛に対するスフェンタニルの消費が少なかった(p<0.01)。 肘関節解離術後に冷却療法を行うと、痛みが改善し、鎮痛剤の使用量も少ないという結果でした。 手術後の痛

    患部を冷やすことで肘関節解離術後の痛みを改善する治療法、クライオセラピー
  • 気をつけたい病気「人食いバクテリア」とは?医師が解説する症状・予防・感染対策・治療法のまとめ

    いバクテリアともよばれる劇症型溶血性連鎖球菌感染症の患者数が増えています。2017年12月途中の時点で493人と過去最高の報告数です。「人いバクテリア」とはどういった病気なのでしょうか。どうやって対応すれば良いのでしょうか。 「人いバクテリア」とは何なのか? 人いバクテリアに関連する細菌は、来いくつかの種類があります。最も有名なのは「A群溶血性連鎖球菌(以下、溶連菌)」という菌です。過去最高の患者数が報告されているのは、この菌による劇症型溶血性連鎖球菌感染症のことです。 皮膚や筋肉などに感染すると、細胞が死んでしまい真っ黒になるため、あたかもバクテリアに「べられた」かのような印象があるためそう名付けられたのでしょう。海外でも "flesh-eating(生身を喰らう)" と呼ばれており、決して日だけで流行している病気ではありません。 人いバクテリアはどこにいる? 溶連菌は

    気をつけたい病気「人食いバクテリア」とは?医師が解説する症状・予防・感染対策・治療法のまとめ
  • ダニが媒介する感染症「SFTS」が拡大し中国で年間40人以上の死亡、日本でも

    重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は日初の感染者が2012年に見つかったことを含め、中国で2009年に発見されて以来、感染は拡大を続けていると考えられています。原因はダニが媒介するウイルスで、夏に多く、発熱や出血などの症状を起こし、重症では死に至ることもあります。予防法・治療法は発見されていません。中国などの研究班が、これまでの発症例をもとに、発症のリスクが高い地域のマップを作成しました。 ◆マダニが主な感染源 SFTSは中国で2013年の1年間に676人に発症し、そのうち48人が死亡しました。河南省、山東省、湖北省で特に発症・死亡が多く報告されています。マダニを介してウイルスに感染する場合が多いと考えられています。 ◆中国東部は高リスク 研究班は、これまでの発症例の解析から、高温多雨やマダニが生息しているなど、地域ごとの発症に関連する要因を探し出し、リスクが高い地域のマップを作成しま

    ダニが媒介する感染症「SFTS」が拡大し中国で年間40人以上の死亡、日本でも
  • 人工肩関節置換術のあと、経過が悪かった人の特徴とは

    人工肩関節置換術は、関節リウマチや骨折などで行われます。痛みや肩の動きを改善する効果がありますが、退院後の状態が悪いと再入院や再手術が必要になることもあります。アメリカのデータを調べた結果、悪い経過と結び付きやすい要因が見つかりました。 ◆手術を受けた人のデータを解析 研究班は、アメリカのニューヨーク州の診療データから、人工肩関節置換術17,311件について患者の情報を取得し、統計解析によって入院期間の長さ、90日以内の再入院、再手術と関連する要因を探しました。 ◆性別、年齢、合併症ほか 次の結果が得られました。 入院期間がより長いことは女性、高齢、Medicaidの被保険者、合併症、骨折の診断のため関節置換術が行われていたこと、病院の症例経験数が多いこと、外科医の症例経験数が少ないことと関連していた。再入院は高齢、合併症と関連していた。 再手術は若齢、変形性関節症、外傷性関節症と関連して

    人工肩関節置換術のあと、経過が悪かった人の特徴とは
  • プラシーボ効果は本当にあった!変形性膝関節症に「効かない薬」を使った結果

    治療の効果を調べる研究では、多くの場合、治療として働かないと見込まれる無害無益な物質を「偽薬」として使い、比較のための対照とします。研究データを統合して偽薬どうしを比較したところ、偽薬の形態によって結果に違いが見られました。 ◆変形性膝関節症の研究で使う偽薬を比較 研究班は、変形性膝関節症の治療について調べたこれまでの研究149件のデータを統合し、偽薬の飲み薬、偽薬の関節内注射などの偽薬の形態による結果の違いがあるかを調べました。 ◆関節内注射のほうが飲み薬よりも効く 次の結果が得られました。 4種類の異なる偽薬ノード(異なるモデル)についてのネットワークメタアナリシスを使った偽薬効果の評価から、関節内偽薬(効果量0.29、95%信用区間0.09-0.49)と局所偽薬(効果量0.20、信用区間0.02-0.38)の効果量が経口偽薬よりも有意に大きいことが示された。 異なる効果を計算に入れた

    プラシーボ効果は本当にあった!変形性膝関節症に「効かない薬」を使った結果
  • 変形性膝関節症 - 基礎知識(症状・原因・治療など)

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    変形性膝関節症 - 基礎知識(症状・原因・治療など)
  • 高血圧の日本人では男女ともに慢性腎不全が起こりやすくなる

    以前、高血圧と心血管疾患リスクの増大との関連について紹介しました。今回は、高血圧治療ガイドラインに記載されているその他の疾患リスクとして、慢性腎不全との関連を調査した2003年の論文を紹介します。 末期腎臓病は、近年では慢性腎不全とほぼ同等の意味として捉えられています。今回の研究は2003年の論文で、文中では末期腎臓病と記載されていますが、訳語は慢性腎不全としました。 ◆血圧と慢性腎不全の進行との関連を検証 沖縄で日人98,759名を対象に1983年から2000年にかけて追跡調査を行い、血圧を測定し、その後の慢性腎不全への進行との関連を検証しました。 ◆高血圧は慢性腎不全の進行のリスク因子である 調査の結果、以下のことを報告しました。 男女における慢性腎不全への進行リスクと収縮期血圧、拡張期血圧の間に有意な正の関連があり、収縮期血圧(10mmHg)に対する相対リスクは、男性で1.29(9

    高血圧の日本人では男女ともに慢性腎不全が起こりやすくなる
  • 糖類を多く摂取する人は痛風のリスクが高い

    痛風の発生に関連する事として、肉類、魚介類、乳製品について紹介しました。今回は、高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインで引用されている、甘いものの摂取と痛風の発生リスクの関連を示した論文を紹介します。 ◆果糖の過剰摂取と痛風の発生リスクの関連を検証 今回の調査では、痛風と診断されたことのない46,393名の男性を対象に12年間にわたる追跡調査を行い、またソフトドリンクと果糖の摂取について聞き取り、痛風の発生との関連を検証しました。 ◆果糖の過剰摂取は痛風の発生リスクを増大させる 以下のことが報告されました。 糖類で甘くしたソフトドリンクの摂取が一ヶ月に1回より少ないひとと比べて、週に5-6回の摂取のひとでは、多変量相対リスクが1.29(95%信頼区間1.00-1.68)、1日に1回の摂取のひとでは1.45(95%信頼区間1.02-2.08)、1日に2回以上のひとでは1.85(95%信頼区間1

    糖類を多く摂取する人は痛風のリスクが高い
  • 寒さにさらされた体は、糖尿病に良い変化を起こす?筋肉の細胞に見られた反応

    寒さの刺激を受けると、体は熱を生み出すように変化を起こします。オランダなどの研究班が、2型糖尿病の患者に寒さ刺激を与えたところ、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きがよくなる反応が見られました。 ◆14℃から15℃を10日間 研究班は、2型糖尿病がある人8人を対象として、10日間にわたって、14℃から15℃の寒冷刺激を与え、筋肉や脂肪の組織で物質の働きに変化があるかを観察しました。 ◆インスリン感受性が43%改善 対象者では、体がインスリンに反応して血糖値を下げる働きを示す、インスリン感受性の検査値が最大43%増加していました。このとき、筋肉の細胞が血液からより多く糖を取り込める状態になる変化が見られました。 2型糖尿病に関わる細胞や分子の働きについて、多くの研究がなされています。寒さに対する反応を解明することで、2型糖尿病のしくみを理解するための新しい発見が加わるかもしれません。

    寒さにさらされた体は、糖尿病に良い変化を起こす?筋肉の細胞に見られた反応
  • 放射線治療の意外な効果?照射していない場所でがんが小さくなった理由は

    放射線療法が免疫の働きを刺激して、全身に影響を与えるという説があります。アメリカの研究班が、転移のあるがん患者に放射線治療を行い、さらに免疫を刺激する薬剤を使ったところ、放射線を照射した場所以外のがんが小さくなる効果が見られました。 ◆G-CSFで免疫を刺激 研究班は、放射線により全身の免疫が刺激されて、放射線を照射していない未照射部位のがんに効果を現すという仮説を立てました。この仮説に基づいて、さらに免疫を刺激する狙いで、G-CSFという薬剤を組み合わせた治療法を考えました。 G-CSFは白血球を増やす作用があり、通常、化学療法の副作用として白血球が少なくなる反応を抑えるなどの目的で使われます。 研究班は、放射線照射に加えてG-CSFで免疫を刺激することで、未照射部位のがんに治療効果があるかどうかを調べました。 ◆転移があるがん患者を治療 研究班は、転移があるがん患者を対象として、研究参

    放射線治療の意外な効果?照射していない場所でがんが小さくなった理由は