「制度や秩序の外に出られない各個人が、その制度の中で交渉能力を高めてゆく」という、理論的であるとともに臨床的な課題のためのクリップ。 東浩紀: 多様性を拡大するかわりに工学的な画一性を甘受した社会。(略) ひとつは「ゲームプレイ・ワーキング」。言ってしまえば人間グリッド・コンピューティング*1ですね。街の中でケータイ電話で暇つぶしをしていると、オンライン上でなにかの生産に寄与しているというシステムがグローバルに整備されている、という設定です。 下條信輔: なにかの会員になるとポイントがついたりするということでしょうか。 東: むしろケータイゲームと SETI@home が合わさったようなものです。 ゲームプレイ・ワーキングサーバーに登録しておくと、暇なときにむこうからミニゲームを送ってきて、その結果がなにかの仕事になっているので小金が手に入る、という新種の労働です。それがグローバルで整備さ
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