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ブックマーク / wakadokoro.com (3)

  • 桜はいつ日本の花になったのか - 二条流 令和和歌所

    人間とは不思議なもので、自分達の土地やアイデンティティを象徴するものとして「花」を選ぶ傾向にあるようです。 家紋にはじまり町、市の花、県の花。これが国単位になると「国花」(国の象徴とされる花)となります。国花の例をあげますと、中国は「牡丹」と「梅」、アメリカは「バラ」と「セイヨウオダマキ」です。 では日の国花はなんでしょう? 知らなくてもなんとなく分かりますよね、そう「桜」と「菊」です。 菊の愛好家はそれほど多くないかもしれませんが、桜は広く国民に愛され、まさに「日の花」だと納得の存在感を誇っています。 三月も終わりになると「桜前線北上中!」などとこぞってメディアも囃し立て、いざ開花となれば花の下で宴会に興じる。一種の花に対するこの熱狂ぶりは、他の国にはない現象かもしれませんね。 さてこの「桜」ですが、いつからこんなにも愛されるされる存在になったんでしょう? 古今和歌集。それは醍醐天皇

    桜はいつ日本の花になったのか - 二条流 令和和歌所
  • 古今和歌集とは何か ~日本美の原点を知る~ - 二条流 令和和歌所

    古今和歌集とは何か? それは端的に「美の結晶」です。 つまり古今集を語ることは、美について語るのと同意なのです。 うわべをさらっておくと延喜五年(西暦905年)、醍醐天皇の勅命により紀友則、紀貫之、凡河内躬恒、壬生忠岑らによって編纂された最初の勅撰和歌集。総歌数はおよそ1100首、万葉集に倣って巻二十の体裁をとり、仮名序および真名序を備えた構成は以後の勅撰和歌集の手となりました。これを名づけて「古今和歌集」と言ふ! その最大の特徴が時間的推移による歌の配列です。万葉集にも一部(巻一、二)に時系列による配列がみられますが、古今集はこの配列こそが歌集の肝となっており、歌集という集合物の価値が最大限に発揮されています。 →関連記事「万葉集の代表歌、歌風、選者そして歴史をざっと知る!」 実例として、巻一(春)から数首見てみましょう。 1「年のうちに春はきにけり一年を 去年とやいはむ今年とやいはむ

    古今和歌集とは何か ~日本美の原点を知る~ - 二条流 令和和歌所
  • 恋の和歌はなぜつまらないか? - 二条流 令和和歌所

    恋の和歌はなぜつまらないか? 世間一般では「今と変わらぬ恋心に胸キュン必至!」と無条件に礼賛されている感がありますが、 正直申し上げて、恋の和歌は面白いものではありません。 一応断っておくと、全ての恋の和歌がつまらないと言っているのではありません。 中には男の私がウットリするような歌もあります。 だが大半は、つまらない。 では早速その「つまらない」代表例を古今和歌集からあげてみましょう。 487「ちはやふる 加茂の社の 木綿襷 ひと日も君を かけぬ日はなし」 489「駿河なる 田子の浦浪 たたぬひは あれとも君を こひぬ日はなし」 508「いで我を 人なとがめそ おほ舟の ゆたのたゆたに 物思ふころぞ」 493「たぎつ瀬の 中にも淀は ありてふを なと我恋の 淵瀬ともなき」 509「伊勢の海に 釣りする海女の 浮子なれや 心ひとつを 定めかねつる」 534「人しれぬ 思ひをつねに するがな

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