人間とは不思議なもので、自分達の土地やアイデンティティを象徴するものとして「花」を選ぶ傾向にあるようです。 家紋にはじまり町、市の花、県の花。これが国単位になると「国花」(国の象徴とされる花)となります。国花の例をあげますと、中国は「牡丹」と「梅」、アメリカは「バラ」と「セイヨウオダマキ」です。 では日本の国花はなんでしょう? 知らなくてもなんとなく分かりますよね、そう「桜」と「菊」です。 菊の愛好家はそれほど多くないかもしれませんが、桜は広く国民に愛され、まさに「日本の花」だと納得の存在感を誇っています。 三月も終わりになると「桜前線北上中!」などとこぞってメディアも囃し立て、いざ開花となれば花の下で宴会に興じる。一種の花に対するこの熱狂ぶりは、他の国にはない現象かもしれませんね。 さてこの「桜」ですが、いつからこんなにも愛されるされる存在になったんでしょう? 古今和歌集。それは醍醐天皇
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