中国各地で反日デモが暴徒化する直前の9月14日、筆者は出張先のインドネシアの首都ジャカルタで女性アイドルグループ「JKT48」の音楽ライブを観ていた。JKT48は日本のトップアイドル「AKB48」の姉妹グループだ。総合プロデューサー秋元康氏が推し進める海外展開の第一弾として、昨年11月に結成した。メンバーはインドネシア人を中心とする24人の少女たちからなる。 ライブ会場は、活動の拠点となるジャカルタ中心部の大型ショッピングセンター内の専用劇場だ。グループを運営する電通グローバルビジネス局の西山彰宏氏は、「AKB48のフォーマットを導入した」と話す。 AKB48も東京・秋葉原に専用劇場を構え、毎日のように公演している。「会いにいけるアイドル」というコンセプトを打ち出し、日本で大ヒットしたビジネスモデルをそのままJKT48に移植した。 開演直前、会場前に群がる地元ファンたちをつかまえてグループ