FOMCが開かれ、量的緩和を拡大することが決定された。 これをQE3, 量的緩和第三弾と呼ぶかどうかは議論があるが(第二弾の延長に過ぎないという考え方もある)、いずれにせよ、FEDは資産買い入れを拡大することを決定した。 米国FEDの量的緩和および量的緩和拡大に、私は反対だが、彼らの量的緩和としては、今回の措置の内容は理にかなっており、理解できる。 それは国債を買い入れせずに、MBSの買い入れを拡大するとしたことだ。 量的緩和は、なぜ金融緩和効果があるのか。 当然のように思われているが、それは当然ではない。 日銀が2001年に行った量的緩和と米国FEDの量的緩和はまったく異なるものだ、というのは前に議論したが、FEDの量的緩和とは、要は、金融資産をFEDが購入して、その資産価格を上げる、ということだ。 ここで、資産を買うとなぜ金融緩和になるのか。その緩和が景気改善、失業減少につながるのか、
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