オーストラリア空軍の白いガラリスボタン カゼイン(英: casein)は、牛乳やチーズなどに含まれるリンタンパク(英語版)の一種。またはそれを原料とするカゼインプラスチックの略称としても用いられる。酪素とも呼ばれる[1]。 所在・成分・物性[編集] カゼインは、牛乳に含まれる乳タンパク質の約80%を占める。一般に乳固形分と呼ばれる成分の主要成分の一つである。その構成成分は単一のタンパク質ではなく、大きく分けて下記の3種類に分類される。 α-Casein(アルファ カゼイン) β-Casein(ベータ カゼイン) κ-Casein(カッパー カゼイン) カゼインは、そのタンパク質を構成するアミノ酸のうち、セリンに由来する部分(セリン残基)の多くにリン酸が結合した、リンタンパク質(リン酸化タンパク質)の代表的な例である。この特徴のため、カゼインは分子全体としてマイナスの電荷を帯びており、カルシ