それ雨の日も晴れの日も、いつでも雲は空にいて、ぼんやりと、時にはっきりと私達の心情を彩ります。雨雲、すじ雲、ひつじ雲、入道雲にうろこ雲、嵐の前に空を見やれば、垂れ込める雲に息を飲みます。そして、空模様の不穏さにざわつく気分はいくつになっても変わりません。特にこんな雲だったら… 21世紀なのにもう世界が終ってしまうんでしょうか。 来年11月、世界気象機関(WMO)発行のInternational Cloud Atlas(国際雲図帳)に、この異様な雲が新たな種として加わる事になるかもしれません。雲の名は『Undulatus asperatus(アスペラトゥス波状雲)』、ラテン語で『でこぼこした波』『荒波』といった意味です。 新しい雲の種類(雲形)の認定は、来る2015年までの64年間に一度もなされる事はありませんでした。実に1951年以来の出来事になります。 10種の基本雲形(うんけい) 雲は