DNSキャッシュポイズニングの本質的な問題点 DNSキャッシュポイズニングの本質的な問題点は、利用可能なトランザクションIDの総数が16ビット(65536)であるDNSのプロトコル仕様が、時代の変遷により貧弱となってしまったことにあります。DNSの仕様が確定した時代、コンピュータの性能がいまよりずっと貧弱な時代では、確かにこのような仕様でも十分だったのかもしれません。 しかし、コンピュータとネットワークの性能が飛躍的に向上したことは誰の目にも明らかで、近所の家電量販店で20年前のスーパーコンピュータ以上の性能を持つパソコンや、当時では考えられなかったGigabit Ethernet機器を手軽に買えるようになり、そして100Mbpsの超高速なインターネット接続環境が普及した現在では、現状のDNSプロトコル仕様が貧弱になってしまった事実は否めません。 とはいえ、ここでDNSプロトコルの仕様を拡