鯨肉には様々な部位があって食味が異なり、調理法も分かれている。日本では、伝統的に以下のような部位に分類されてきた。ただし、方言が多い。前述のように鯨種によって取れる部位が異なったり、同じ部位でも食味が違ったりする場合がある。 髙島屋の店頭に並ぶ鯨肉。右の赤いものが鯨の畝須とそのベーコン(2010年)。 スーパーに並ぶクジラの本皮 コロのおでん。写真は本皮を原料としたもの。 さらしくじらに仕立てたオバ。黄色いものは酢味噌。 セセリ - 舌。「さえずり」とも言う。高級部位とされる。付け根と先端でも味が異なり、全体に脂肪が多い。「コロ」に加工されて関西のおでん種等に用いられるなどした。 オバ(尾羽) - 尾鰭。脂肪とゼラチン質からなる。「おばけ(尾羽毛)」「おばいけ」とも。塩漬にし、後述の「さらしくじら」に用いる。 オノミ(尾の身) - 尾鰭の付け根の霜降り肉で、尾肉とも呼ばれる。現在は鯨肉の中