東京電力福島第一原子力発電所の事故から、きょう11日で1年半を迎えた。 廃炉に向けた作業は少しずつ前進しており、特に4号機使用済み燃料プールからの燃料搬出計画が順調。 7月には新燃料2体を試験的に取り出すなど、大きな動きを見せた。 燃料デブリ (損傷燃料) の取り出しに向けては、格納容器の損傷個所を見つけて補修することが当面の課題。 新型ロボット投入の計画もあり、原子炉建屋内調査を着実に積み重ねていくことが解決の糸口となる。 廃炉に向けた作業が着実に進展している一方、冷温停止状態の維持も重要な課題。 発熱量の低下に従って原子炉への注水量は減少傾向にあるものの、増え続ける汚染水への対処に抜本的な解決策はない。 当面の対策としては地下水を上流側でくみ上げることで建屋への地下水流入を防ぐ 「地下水バイパス」 の整備、多核種除去設備 「アルプス」 の設置などが進められている。 (本紙1面より抜粋)