この度成山画廊にてご覧頂く展覧会は、写真家、岡部桃の展覧会です。 岡部は2015年オランダ、フォーム美術館が若手写真家に与えるFoam's Paul Huf awardを日本人として初めて受賞し、かの地で作家自身最初のワンマンショーを開催しました。 独特な色彩で表された彼女の私小説は、深く愛した恋人との家族写真、記憶の記録である「Dildo」(session press, NY,2013年)と、死に対する絶望と恐怖、怒りの暴力的エネルギー,過去との長く暗い葛藤の末に獲得した心象風景「Bible」(session press, NY,2014年)で構成されています。 震災、残骸、性転換手術といったショッキングなイメージが奏でるエレジーは、決して終焉の悲しみではなく、新しいエネルギーが生まれる原点、勇気ある葛藤を極自然に描いています。 この類い稀な才能を世界的に認められた写真家の、日本に置ける