近畿大(大阪府東大阪市)は1日、受験生が提出する紙の願書を2年後に全廃し、すべてインターネット経由に切り替える「エコ出願」構想を発表した。ペーパーレス時代を意識した試みで、出願の完全ネット化が実現すれば「全国初」(近大)という。 近大は紙の願書と並行して4年前からネット出願の受け付けを始めているが、出願全体に占める割合は約3%と低迷。一方、毎年用意している紙の願書約13万部のうち予備の約3万部は使われずに廃棄されており、紙の無駄遣いが学内で問題になっていたという。 近大は来春の入試でネット出願の料金を通常より3千円割り引くことで、まずは全体に占める割合を7割以上に引き上げる計画。これが達成できれば、翌年は紙を全廃する。毎年10万人を超える近大受験生が全員ネットに切り替えれば、願書に使う紙約100トン(積み上げると高さ約2キロ)分を節約できるという。 近大入試センター事務長は「願書の開