セブン&アイ・ホールディングスは、2015年度をめどに傘下のスーパー「イトーヨーカ堂」の正社員を半減する一方、パート従業員を大幅に増やし、人件費を削減する方針を明らかにした。 収益構造を改善させることで、不振のスーパー事業の立て直しを急ぐ。 景気低迷で消費者の節約志向が高まる中、スーパー業界の競争は激しさを増しており、人件費を抑えるため、正社員をパートに切り替える動きが今後、広がりそうだ。 現在、イトーヨーカ堂は正社員が約8600人、パートが約2万9000人。正社員を半分程度の約4000人に減らす一方、正社員に比べて人件費の安いパートを6800~7000人増やし、パート比率を現行の77%から90%に相当する約3万6000人に引き上げる。