ゼロワンの型式認定取得で晴れて日本で10番目の自動車メーカーとなった光岡自動車は2001年10月、第35回東京モーターショーに初出展した。 その初陣を飾ったクルマこそ"オリジナルカーのMITSUOKA"の名を世界に知らしめたスーパーカー『大蛇【オロチ】』だった。 『オロチ』は、日本神話の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に由来する大蛇の持つ"妖艶な美しさ"をイメージした斬新かつ個性的なデザインのコンセプトカーだ。 2001年モーターショーの話題を独占するとともに、その後の市販車としての開発・改良により、冒頭に紹介した2006年10月の東京・六本木ヒルズアリーナでの発表会に至る。 「我流の精神」(ゴーイング・マイウェイ)で夢をかたちにするクルマづくりに打ち込んできた光岡にとって、『オロチ』はクルマ一筋の人生航路の大きな到達点でもあった。 2006年8月29日には、立山の麓にある雄山神社で『オロチ』に