国際獣疫事務局は、1924年に28カ国の署名を得てフランスのパリで発足した、世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関です。動物衛生や人獣共通感染症に関する国際基準の策定等を行っています。2023年6月現在183の国と地域が加盟しています。我が国は1930年1月28日にWOAHに加盟し、この時の加盟条約において日本語で「国際獣疫事務局」と記載されています。 WOAHの作業対象は設立以後拡大してきており、現在では動物衛生のみならず、食品安全及びアニマルウェルフェアの分野も作業対象に含まれています。また取り扱う動物も、哺乳類、鳥類、蜂、魚類、甲殻類及び軟体動物に加え、2008年に両生類が、2016年には爬虫類が対象となりました。 WOAHの目的は以下の6つです。 世界で発生している動物疾病に関する情報を提供すること。 獣医学的科学情報を収集、分析及び普及すること。 動物疾病の制圧及び根絶に向け