加賀美健は2000年代のはじめより東京を拠点に現代美術のアーティストとして活動をはじめ、今現在も常に進化を続けています。 社会現象や、時々ネタをはじめ、美術史で起こる様々な問題、カルチャーなどすべてのジャンルをジョーク的発想に変換し、彫刻、絵画、ドローイング、映像、パフォーマンス等の美術作品を発表し続けています。 本展覧会は、2000年代はじめに加賀美健を印象づけるきっかけとなったファウンドオブジェクトによる彫刻作品や、それとは逆の発想から得た伝統的なモチーフの彫刻作品に加え、近年精力的に取り組んでいるキャンバスにテキストを描いたシリーズなど、これまでのシリーズ作品を一挙に展示する回顧展です。 会場では、トークイベントの他、展覧会記念グッズの販売も行います。
11.06.20 名和晃平(1975年生まれ)は、ネットとリアル、デジタルとアナログのあいだで揺れ動く現代人の知覚や感性をとらえて、彫刻や空間として表現する彫刻家。情報社会における流動性や拡張といった感覚のメタファーとして発泡ポリウレタン、シリコーンオイル、グルーガン(酢酸ビニール)などの工業的な素材を使い、最先端のテクノロジーと繊細な手作業を通じて「BEADS」「PRISM」「LOQUID」「GLUE」といった“カテゴリー”に分類された作品群を開発・発表している。 ▲「BEADS」は、名和がインターネットを通じて集めた動物の剥製を透明な大小のビーズで完全に覆ったシリーズ。名和によれば「目の前に見えているものが本当にあるのかは不明確だが、ひとつひとつのビーズを覗くと、そのなかにリアリティが宿っている」。《Pixcell-DoubleDeer #4》, 2010, Courtesy of S
小谷元彦は1972年京都に生まれ、東京藝術大学美術学部彫刻科、同大学院美術研究科を修了し、現在は同大学で教鞭を取りながら東京を拠点に活動しています。1997年の初個展以来、国内外で精力的に作品を発表し、2003年には、ヴェネチア・ビエンナーレの日本代表作家にも選出されました。 小谷は、写真、映像、インスタレーションなど、多岐にわたる手法や素材を使って、人間の「痛覚」や、「変容」の瞬間を捉えるような数々の作品を発表し、身体を渦巻くダイナミズムを表現することに挑んでいます。今回、フォーラムで発表する新作では、人体像を媒介として、身体を取り巻く空気とその運動の可視化を試みます。空中では視覚として認識できない重力や浮力といった物理的な動き、あるいは身体の内から発せられる気やオーラのような精神的な現象など、我々の身体の内外には様々な動きが潜んでいます。例えば重力のベクトルが歪み、中空に放り出された場
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