ミューズ細胞(ミューズさいぼう、英: Muse cell; Multi-lineage differentiating Stress Enduring cell)は生体に内在する非腫瘍性の多能性幹細胞であり、臍帯を含めたほぼすべての臓器の結合組織、骨髄、末梢血に存在している[1][2][3][4][5][6][7]。ヒト線維芽細胞やヒト骨髄間葉系細胞、脂肪由来幹細胞などの市販の間葉系細胞に1〜数%の割合で含まれており、自発的に、またはサイトカインの誘導により1細胞から体を構成する要素である外胚葉系、中胚葉系、内胚葉系の細胞に分化することができる[8][9][10]。さらに、この3胚葉性の分化能は自己複製可能である。多能性幹細胞の関連遺伝子の発現を認めるが、腫瘍性に関連する遺伝子は体細胞レベルと同等で低く、テロメラーゼ活性も低く抑えられているため、無限増殖を行わない。従ってミューズ細胞は生体