東京電力福島第一原子力発電所で作業員が線量計に鉛カバーを付けていた問題を受けて、厚生労働省が実態調査を行った結果、データの入力に誤りがあるなど被ばく線量の管理が不適切だったケースが少なくとも20件あることが分かり、厚生労働省は東京電力などに再発防止を徹底するよう指導しました。 福島第一原発では、ことし7月から8月にかけて作業員が線量計に鉛のカバーを付けたり、線量計を身に着けなかったりする問題が相次いで明らかになりました。 このため厚生労働省は、東京電力に対して、ことし6月までの8か月間に月5ミリシーベルト以上被ばくした作業員、延べ1813人について、作業員が身に着ける計測方法が異なる2つの線量計の値の違いなどを調査するよう指示していました。 その結果、2つの線量計の値が25%以上開いているケースのうち、被ばく線量の管理が不適切だと判断されたものが少なくとも20件あることが分かりました。 こ