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今回取り上げる身近な書体はみんな知ってるのにみんな知らない書体、Arialです。タイポグラフィを志す人、少しでもかじったことのある人、もっと言えばフォントメニューを開いたことがある人なら必ず目にしたことがあるでしょう。なにせAで始まりますので、メニューのかなり上に来ますしね。 ArialはよくHelveticaと間違われやすいですし、Helveticaがないときに代替として使われる書体でもあります。事実Arialは見た目がHelveticaっぽくなるように作られたものですし、ArialはHelveticaの字幅と完全に一致するように作られています。欧米のタイポグラフィ界ではArialの使用はすなわち「Helveticaの不使用」という書体選択における妥協または無頓着を表しているように見られますし、僕も大筋では同意します。Helveticaは標準だとMacにしか入っておらず、Windowsの
ここのところ、立て続けに大手新聞社にお勤めの方と仕事の件でお話をする機会が増えております(アブラハムとかの件じゃないよ)。 その中で、ふとした折に「デジタル対応」の話が出る機会が多く、個人名や、取材班の名前でご出版までされている、その方面では大御所の記者の方までもが「デジタルよう分からん」というお話をされます。これからはデジタルなんだろうけど、今までのことを考えるとどう対応したらよいのか悩ましいということだろうと思いますし、社としても個人としても皆さんかなり頑張って対応されようとした経緯はあるでしょうから、その成功、失敗を思い返すに、なかなか想定したとおりにはならないとお考えのようではあります。 ただ、ずっと野良で調べものをしたり、デジタルの仕事をしてきた私どもからしますと、ぶっちゃけ新聞社にお勤めの方のほうが、その数倍も良質な記事を書くことができる蓄積がおありだろうと思うのです。取材の仕
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