プロダクトマネージャーカンファレンス2021登壇時の資料です。 https://2021.pmconf.jp/sessions/pkikYIU5
コンサルタントをやっていた時、「できない理由」を並べ立てる人々に数多く出会った。 彼らの習性として「新しい何か」には、ほぼ「忙しい」と反対する。 また、リスクばかりを強調し、その打開策は探そうとしない。 例えば、こんな具合だ。 企画「今年の方針発表にもあった通り、お客さんにサービスの満足度についてヒアリングをしたいのですが。」 営業「いや、今すぐは忙しくて無理ですよ」 企画「社長からは「すぐに」と言う話だったと思いますが……、なぜですか?」 営業「ただでさえ目標がキツイので。目標達成に影響が出ます。」 企画「そうですか。では、我々が動くので。営業の方は何もしなくていいですよ。」 営業「いや、それも困ります。」 企画「なぜですか?」 営業「お客さんを混乱させてしまうかもしれないからです。」 企画「具体的には?クレームが来る、という事でしょうか?」 営業「まあ、そうかもしれません。」 企画「か
1. はじめに ソフトウェア開発のチームに、新しいメンバーが入ってくることはよくあります。 以前に新卒社員がチーム入ってきた場合の育成方法を紹介しました(こちら)。 今回は、新卒社員ではなく、他の会社から中途入社か同じ会社の部署異動で来る新メンバーの話です。 (エンジニアが数百人などで規模が大きい会社の場合、部署が違うと仕事のやり方が全く変わる場合があるので、今回は中途入社と他の部署からの異動を同じように「新メンバー」として扱います) 会社や部署が変わると仕事のやり方が大きく変わるため、仕事のやり方に戸惑うことが多いと思います。 本稿では、そのような「新メンバー」を活躍しづらくしてしまうアンチパターンとその対策を紹介します。 2. 中途入社や部署異動で来た新メンバーが適応することの困難さを理解する 中途入社や部署異動で来た新メンバーが組織に適応することは、新卒社員のそれとは別の難しさがあり
アメリカの職場にいると、日本にいるときよりも身近でレイオフだとか、職を変えるというのを頻繁に見かける。先日もそういう場面があったのだが昔日本で働いていた時のことを思い出した。 ドキュメントを書く理由 日本のソフトウェア企業にいたときは、「納品物であるから」という理由以外にも、「人がいなくなったときに会社が困るから」という理由でもドキュメントを書くことが推奨されていた。しかし、少なくとも今の職場ではそんな理由でドキュメントを書くのは推奨されていないのに、なぜ問題にならないのだろうとふと思った。 うちのマネージャは、バディ制ににして、みんな休暇できるようにしようとは言っているが、多分本当に退職対策ではないと思う。 チームのメンバーが抜けたときも、「とても残念で、ワークロードをどうしようという問題はあるけど、彼女の門出を祝福しよう」言っていた。つまり、こちらでも「工数」は問題になるけど、「引継ぎ
本日の議題はこちらです。 「チームに無能がいた場合、そのメンバーを見捨てるのが最善か」 実は以前もこのテーマで書こうとしたのだが、うまくまとまらずにボツにしていた。 しかし先日、当サイトで『「どうにも成長しないし、意欲も低い部下」をどうすべきか?』という記事が公開されたので、この記事と合わせてふたたび書いていきたいと思う。 記事を要約すると、 ・管理職にとっての悩みは、向上心がなく、能力が低く、素直でない部下の扱い ・管理職には育成の義務があるとはいえ、大事なのはチームの目標達成 ・教育の費用対効果が合わない人の育成優先度は落としてもいい ・問題児はそもそもその仕事に向いていないケースが多いので、当てにしない、成長に期待しない、その人に時間を使わないのが最適解 ・採用失敗の責任は人事と経営者がとるべきなので、あとはその人たちに任せればいい ということだ。 記事の最後は、こう締められている。
岸田首相が、自民党の参議院議員大家さんの代表質問に乗っちゃって、炎上していました。 「育休中のリスキリング」発言 野党が岸田首相を批判: 日本経済新聞 自民党の大家敏志氏は27日の参院本会議の代表質問で「産休・育休中のリスキリングでスキルを身につけたり学位を取ったりする人を支援できれば、キャリアアップが可能になることも考えられる」と主張した。 首相はこれに「育児中など様々な状況にあっても主体的に学び直しに取り組む人々をしっかりと後押ししていく」と答えた。 岸田首相は自分のところの代表質問に、いつでも政府がリスキリング支援をするというざっくりとした話で返しただけなので、代表質問をした大家さんが非難されるのは分かるけど、岸田さんはとばっちりだなというのが個人の感想です。 今日は、フルタイム管理職で年収2千万円、スプラを毎日プレイしつつ、複数人の子どもの育児をして、ここ2年でデジタル領域である情
私の事務所にとって設計コンサルティングの重要顧客は、国内の総合電機企業4社のほか、韓国大企業の数社であり、かれこれ10年以上の契約です。 数年前、自動車関連企業の日本人設計者から私の事務所の無料相談コーナーに相談が寄せられました。「薄給のため、韓国の大企業に転職したい」というのです。偶然にもその企業が日本人設計者を募集していたので、設計コンサルタントの立場から無償で斡旋(あっせん)しました。面談したいという企業側の意向を伝え、日本人設計者には韓国へ渡航してもらいました。 しかし、結果は散々なものでした。即却下を食らってしまったのです。面談の内容を詳しく聞いて私の事務所で分析したところ、その理由は次のように推測されました。 (1)公差計算ができない。従って、意味もなく何でも高精度を要求する。当然、コストアップとなる。 (2)設計書が作成できない。従って、設計審査(DR)ができない。設計審査す
キャリアは「裏玄関」から攻める方法もある 佐野創太氏(以下、佐野):「裏玄関」に行くのは本当に大事です。「表玄関」が、いわゆる転職エージェントや転職サイトを使ったりして、一番楽に行ける正攻法です。これができる人はいますし、正直に言ってこれは“きれいなキャリア”の人です。 僕みたいに、早期退職を繰り返していなかったり、最初からいわゆるネームバリューのある会社に入れて、いい部署に入れて、結果も出せるという方は、表玄関からバンバン行ってください。それはもう、「あなたは素晴らしい」としか思えないです。あなたは本当に素晴らしいので、がんばってねと。 僕みたいに「ちょっと荒れているな」「ちょっと寄り道が多かったな」という方が、この中にもいらっしゃるかな。いらっしゃったら、求人はもらうもの・応募するものじゃなくて、開拓するものだと思ってやってほしいです。この時の武器になるのが、「ナチュラルジョブ」です。
目次 はじめに 情報不安について 人の話を聞くこと 寝てから考えよう わ・ざ・と、ゆ・っ・く・り・、や・っ・て・み・よ・う ロビンソン式悩み解決法 驚き、最小の法則 むしょうに腹が立つあいつのこと あなたは、そのままでいいんです はじめからやり直したい症候群 人から信頼されるためにはどうしたらよいか トラブルがチャンス あなたはひとりではありません あなたのための聖書の言葉 ぜひ、感想をお送りください リンク集 更新履歴 はじめに 私はプログラマです。 プログラムを書いて生活の糧を得ています。 プログラマというのは精神的にも肉体的にも過酷な仕事だと思われています。 夜遅くまでディスプレイに向かい、 キーボードを叩き、ジャンクフードを食べながらバグをとる…そんな職業だと思われています。 確かにそういうところもありますが、プログラマも人間です。 不健康な生活を長いこと続けることはできません。
ここ二ヶ月ほどアメリカで無職をやっている。結果から言うと無事転職先が決まったため既に先が見えた無職生活であるが、Temporary Worker Visa で働く人間が突如職を失うととどうなるかという貴重な経験だったため備忘録を残す。 無職以前San Francisco の Fintech Startup で Sr. Software Engineer として働いていた。前々職でもシリコンバレーで日系企業の駐在員として働いており、帰任と同時にオファーを貰って転職した。会社は H-1B ビザの申請をサポートしてくれて抽選にも通ったが、コロナ禍により大使館面接が停止し、結局一年以上日本からリモートで働いた後、2020 年末にやっと渡米することが出来た。 会社の特徴としては全面的に Clojure を使って開発をしていた。元々 Clojure Developer であった自分が採用された理由であ
好きでもない仕事を割り振られたことから職場に不満を持ったり、それにより働く意欲が減退し、ソーシャルメディアを見たりメールチェックなど仕事以外のことに時間を費やした経験はないだろうか?労働環境で労働者の働く意欲を保ちモラル・ハザード行動(いわゆる“さぼり”)を抑制することは企業組織の生産性を高めるために不可欠である。雇用者は労働者の職場での労働行動を完全には観測できないため、個人の報酬等対価の決定にチームや部門での業績が考慮されるケースが多い。しかしながら、Alchian and Demsetz (1972)やHolmstrom (1982)で議論されたように、このようなレべニュー・シェアの下では、労働者は同僚の貢献にただ乗り(フリーライド)して自分は楽をしたい誘惑に駆られるものである。本コラムでは、ただ乗り等のモラル・ハザード行動や労働者の生産性は、『望まざるタスク』(自分が選んだのではな
イノベーションには、“手法”がある。 「技術力は今でも世界一です。ただ…」USBメモリーの生みの親・濱口秀司に聞く、日本が“世界”で勝つには 濱口秀司さん。「USBメモリー」や「マイナスイオンドライヤー」、「世界最大手の物流サービス企業FedEx(フェデックス)の顧客体験設計」など、世の中に新しい常識を生み出すプロダクトを多数企画・開発してきたビジネスデザイナーです。 現在は、某世界的リーディング・カンパニーをはじめ、世界中の企業の事業戦略から商品企画、技術開発、マーケティング、投資分析、商品ローンチまでありとあらゆるコンサルをしており、軍事関係などの仕事も含め、最近は機密性が高い仕事がほとんどなのだそう。(“株価に影響が出る”仕事らしいです…)
新型コロナウィルスの影響によって、急激に働き方が変わってきた。コロナ禍の初期、大体1年目においては、まだタイトルのような「家族やプライベートを犠牲にして仕事や実績を得ていた」ことから目をそむけることができていたし、なんとなくモヤモヤしていたけれど、そのような考えにある種至っていないような感覚であった。 コロナ禍の初期は、働き方が一気にオフラインからオンラインになって、出張や勤務など多くの時間的な制約から解き放たれ、随分と様々なオンラインの取り組みやコミュニケーションに参加しやすくなった。また、そのタイミングで僕はInfraStudyと呼んでいる大規模オンライン勉強会を企画し、運営してきた。 そういった様々なオンライン上の取り組みの中で「オフラインだったら夜の勉強会や懇親会に参加できるけれど、オンラインだったら家族もいるし難しい」といったような話を聞くことが増えてきた。その時僕は、正直、なぜ
Before the COVID-19 pandemic, at most 5% of Americans worked from home for more than three days per week1, whereas it is estimated that, by April 2020, as many as 37% of Americans were working from home (WFH) full-time2,3. Thus, in a matter of weeks, the pandemic caused about one-third of US workers to shift to WFH and nearly every American that was able to work from home did so4. Many technology
電撃加入した中田翔(32)ら大物選手の成績ばかりに話題が集まる巨人だが、育成出身選手の躍進を見逃してはならない。巨人では育成初となる規定打席到達と二桁本塁打がかかる松原聖弥(26)を筆頭に多くの選手が支配下契約を勝ち取り、スター軍団の中で異彩を放っている。 【写真】保科広一選手が笑顔で「ビックになる!」と書いた色紙を持つ1枚 そんな“育成の星”がトラブルを起こしていた。2020年育成ドラフト11位で入団した外野手の保科広一(23)だ。 「高い身体能力で知られる選手で、遊学館高校(石川県)の2年生時には甲子園にも出場。大学3年生の時にはリーグ戦でベストナインとMVPに輝きました。本来、育成選手は三軍で身体作りが基本ですが、ルーキーながら二軍に帯同し、一時は打率が3割を超えるなど“育成の星”松原に続く一軍候補と期待されている選手です。阿部慎之助二軍監督も同じ左打ちの大砲候補として、マンツーマン
プロダクト開発や技術に関わっていると数多の問題と向き合うことになる。ブルドーザー業務は楽しい、いろんなこといろんな手段で解決する。デザインからAWSまで、技術でも物理でも何でも振り回して状況を変える起点となるのは楽しい。一方でマネージャーとしても同じような・またはより高品質に「解決できる人を作ること」が求められていることへのジレンマについて整理したい。 「解決できる人」をつくる解決者のジレンマ問題を解決する人=解決者は大体は「自分で解決したい」と思っている。それは解決したい課題があり、それに挑戦することや解決した実績を作りたいと思っている。私もそう。一方でキャリアにおけるある地点、とくにマネージャーになるという地点からこれがガラッと変わる。「解決できる人を作ること」が求められ始める。指示者・実行者の関係しかない組織でもスケールしていくためには指示者が増えなければいけないからだ。始皇帝の時代
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