企業の財政状態、つまり「企業の大きさや懐具合を明らかにする」ためには、具体的にどのようにすればいいのでしょうか。 たとえば、あなた自身が、自分の財産を「人」に伝えようとすれば、まず、いまもっている「現金」が、いくらあるのかを伝えることから始めるのでしょうか。 したがって、まず、企業が保有している「現金」の有り高を明らかにします。 現金ばかりではなく「銀行預金」があれば、当然に明らかにします。同様に、「建物」「備品」「土地」などの財貨についても明らかにします。 また、他人にお金を貸しているケースは、期日が到来すると現金が増えるのですから、「貸付金」は明らかにするべきです。「売掛金」……これは商品を販売したが代金を受取っていない、つまりツケにしてあげた債権をいいますが、これも明らかにするべきです。 このような財貨および債権を、簿記では『資産』といいます。 (補)貨幣的評価の公準 数学などでは各