「きもの生活復権を考える」 (1)「洋服」と「キモノ」 キモノは、日本の民族衣装である。日本の歴史、風土、美意識が育んできた日本精神の結晶だ。 現在、多くの日本人は、当たり前のように洋服を着ている。しかし、洋服の本質を知る人は少ない。「なぜ日本人は洋服を着ているのか」「洋服とは何か」「どのように洋服の形は成立したのか」「美しい洋服とは何か」「身体と服の関係性とは」等々の疑問に答えられる人はどれほどいるのだろうか。 私は文化服装学院で洋裁やファッションデザインを学んだ。一般の人よりも、服装史や民族衣装に関する知識もある。それでも「洋服について、どれだけ知っているのか」と問われれば不安な気分になる。 洋服のルーツはヨーロッパにある。洋服には、ヨーロッパの気候風土、キリスト教の価値観、都市や建築、ヨーロッパ人が理想とする人体のプロポーション等が反映されている。洋服に使うテキスタイルの色、柄にも歴
初対面は「リーガロイヤルホテル小倉」28階のレストラン Shoulder Ride by DoodleDeMoon 義父と初めて対面したのは、社会人になって3年目くらいの頃だった。 平日の正午過ぎ、社員食堂で昼食を取っている最中、交際中だった彼女から携帯に電話が掛かってきた。 電話を取ると、第一声がいきなり「今からリーガロイヤルホテル小倉に行ける?」と。 前年に完成したばかりの、北九州市で最も背の高い高層ホテル、リーガロイヤルホテル小倉。そのホテルの28階にあるレストランで父が待っている、と。 行ける? と言われても今は平日。俺は仕事中だ。昼休憩に入ったとはいえ、責任のある仕事を任されていて、休憩明けには会議も予定されていた。 今日は特に忙しいから行けない、行けるわけがない、と彼女に伝える。 「仕事終わるまで待ってるって言うんよ、男と男の話がしたいって言って聞かんのよ」と彼女。 なんと身勝
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