ブックスタートや「朝読」の影響か、ここ10年ほど子供の読書量が増えている。顕著なのは小学生で、中学、高校と進むにつれ本から遠ざかる。翻って我々大人も、電車などで本より携帯電話に見入る姿が増えた。子供に読書を勧めるなら、まずは己を改める必要がありそう。
消費者イノベーションを自社のアイデア源に加えるには、荒削りな試作品のなかに一般消費者のニーズの先取りを見出す洞察力が必要である。マスキングテープの事例から、それを解き明かす。 MITの学生が開発した未来の車とは 企業が消費者イノベーションのアイデアを採用しない理由の1つはそれが企業から見てオモチャに見えることだ、と本連載で指摘した。消費者が作ったものはものづくりのプロから見て粗ばかり目につき、とても製品化を真剣に考える気にはなれないのだと。 実際、こういうことがあった。大手自動車部品メーカーの人たちにYouTubeでMITの学生が自分で作った乗り物を乗り回している動画を見てもらった(興味のある方はlolriokart:dancing in the rainというタイトルの動画を見ていただきたい)。学生が画像の中で乗り回している乗り物はスーパーのショッピングカートに操縦用のハンドルと簡単なエ
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