核兵器禁止条約の交渉会議が進む米ニューヨークの国連本部の議場に、小さな折り鶴が置かれた。核兵器のない世界を求め続けてきた、被爆国・日本の人々が思いを込めたものだ。 今月15日から7月7日まで続く交渉会議には100カ国以上が参加している。しかし、そこに核兵器を持つ米国、英国、ロシア、フランス、中国や、米国の「核の傘」に安全保障を委ねる日本などの代表の姿はない。 会議に参加するために議場を訪れた松井一実・広島市長は「核兵器を持つ国の為政者こそ、リーダーシップをとるべきだ」と、核保有5カ国の机に折り鶴を置くことを提案。松井氏が会長を務める平和首長会議の関係者が折った。松井氏は「折り鶴で核保有国に直接、訴えかけようと思った」と語った。 一方、松井氏は日本の席に折り鶴を置くことはなかった。交渉会議に合わせて渡米した被爆者の箕牧(みまき)智之(としゆき)さん(75)=広島県北広島町=は「市長が置かない
![折り鶴、静かな抗議 国連本部で核保有国と日本の席に:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/50c754779f2ea66fa9c2e374fc1fcefe77857d7e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20170624002243_comm.jpg)