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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (386)

  • 85億光年かなたに太陽の1000兆倍の質量を持つ巨大銀河団

    85億光年かなたに、質量が太陽の1000兆倍という巨大な銀河団「MOO J1142+1527」が発見された。これほど遠方宇宙に発見された構造としては観測史上最大だ。 【2015年11月6日 NASA JPL】 銀河団は数千個もの銀河の集まりであり、個々の銀河にはそれぞれ数千億個の星が存在している。こうした銀河団が時間経過とともにどのように進化してきたのかを調べるには、若かったころの宇宙を観測すればよい。若い、つまり現在からはるか過去の宇宙を見るということは、光が届くのに時間がかかることを考えると、遠方宇宙を観測することと同じである。 遠方宇宙からの光は、宇宙膨張の影響で波長が引き伸ばされる。したがって、こうした遠方銀河団の研究を行うには赤外線観測が有効だ。米・フロリダ大学のAnthony Gonzalezさんらの研究チームはまず、NASAの赤外線天文衛星「WISE(現・NEOWISE)」に

    85億光年かなたに太陽の1000兆倍の質量を持つ巨大銀河団
  • 地球は先駆者、生命に適した惑星9割の誕生はこれから

    ハッブル宇宙望遠鏡と系外惑星探査衛星「ケプラー」などの観測データを基にした最新の理論研究から、生命が存在しうる惑星のうち9割以上はまだ作られていないという見積もりが発表された。46億年前に誕生した地球は、かなりの先駆者ということになる。 【2015年10月23日 HubbleSite】 ハッブル宇宙望遠鏡(HST)などの観測データによって、100億年前の宇宙では現在よりも速いペースで星が作られていたことがわかっているが、当時使われた星の材料となる水素やヘリウムは全体量から比べるとわずかで、宇宙にはまだ多くの材料が残されている。したがって、未来の宇宙ではこれからも多くの恒星や惑星が誕生する。 一方、「ケプラー」による観測データを基にした見積もりでは、天の川銀河内に10億個もの地球サイズの天体が存在し、そのうちの相当数が岩石惑星であると推測されている。現在観測可能な銀河が1000億個以上あるこ

    地球は先駆者、生命に適した惑星9割の誕生はこれから
    nagaichi
    nagaichi 2015/10/24
    フェルミのパラドックスに対する解答のひとつではあるな。
  • 金属過剰の太陽型星3つに系外惑星を検出

    岡山天体物理観測所などの観測から、金属量過剰を示す3つの太陽型星の周りに、計5つの系外惑星が発見された。中心星から遠く離れた公転周期の長い惑星は検出例が少なく、こうした惑星系の形成を理解するうえで重要な情報になると期待される。 【2015年10月21日 国立天文台 岡山天体物理観測所】 国立天文台、東京工業大学、米・イェール大学を中心とするグループは、岡山天体物理観測所の口径188cm望遠鏡と米・ハワイのすばる望遠鏡、ケック望遠鏡を用いて、高金属量星の周りの系外惑星探索を進めてきた。 金属量とは恒星大気中に含まれる重元素(水素とヘリウム以外の元素)の量で、同グループでは太陽に近い温度の主系列星の中でも、とくに鉄の含有量が高い星を中心に惑星探索を進めている。高金属量の星は惑星が存在する確率がより高く、さらに最近の研究では惑星形成の現場である原始惑星系円盤も金属量によって特徴に違いがあるという

    金属過剰の太陽型星3つに系外惑星を検出
  • アルマ望遠鏡が明らかにした、遠方銀河の活発な星形成

    アルマ望遠鏡などが激しく星形成活動を行っている遠方のスターバースト銀河7つを観測し、それらの銀河の環境が近傍のスターバースト銀河と似ていることを明らかにした。 【2015年10月19日 アルマ望遠鏡】 「スターバースト銀河」とは、爆発的な星形成活動を行っている銀河のことだ。こうした現象は銀河の進化に重要な役割を果たしていると考えられている。 天の川銀河から近い(つまり、比較的最近の宇宙に存在する)スターバースト銀河では、ガスが星へと変換される効率が高いことが知られており、通常の銀河での星形成とは違ったメカニズムが働いている可能性がある。また、従来の研究から、銀河における星形成は90億年前に最も盛んだったことも知られている。しかし、近傍のスターバースト銀河と同様の効率的な星形成が昔の宇宙でも起こっていたかどうかなど、爆発的な星形成が引き起こされる物理的メカニズムは完全には明らかになっていない

    アルマ望遠鏡が明らかにした、遠方銀河の活発な星形成
  • カロンに激動の歴史、氷火山活動もあった可能性

    探査機「ニューホライズンズ」から、冥王星の衛星カロンの高解像度カラー画像が届けられた。複雑な地形がとらえられており、カロンの激しい歴史が見てとれる。 【2015年10月13日 NASA】 探査機「ニューホライズンズ」が訪れるまでは、カロンは単調なクレーターだらけの世界だと考えられてきた。しかし、7月14日に撮影され9月21日に地球へ送信されてきた、冥王星側の半球(地球の月と同様、カロンは常に同じ面を冥王星に向けている)をとらえた高解像度画像を見た研究者たちの目に飛び込んできたのは、山々や峡谷、地滑りの跡といった地形、さらに表面の色までも変化に富んだ世界だった。 色を強調したカロン。赤っぽい北極領域は「モルドール・マキュラ(Mordor Macula)」(非公式名、Maculaは広い斑点状の地形のこと)(提供:NASA/JHUAPL/SwRI) とくに目を引くのは、赤道のすぐ北にある帯状に続

    カロンに激動の歴史、氷火山活動もあった可能性
    nagaichi
    nagaichi 2015/10/14
    「赤っぽい北極領域は『モルドール・マキュラ(Mordor Macula)』」。冥王星関連の新地名(仮称)って、『指輪物語』とかクトゥルー神話とか使いまくってて、NASAの茶目っ気が楽しいよな。
  • 世界初、原始星から噴き出す竜巻状高速ガス流を発見

    鹿児島大学を中心とする研究グループが国立天文台のVERA望遠鏡を用いて、ぎょしゃ座の原始星「S235AB」を1年あまりにわたり継続観測し、星から吹き出す高速ガス流が竜巻状の回転運動を伴っていることを発見した。 【2015年9月30日 鹿児島大学】 太陽のような恒星はガスが集まって形成されるが、そのガスはもともと様々な運動をしているため一度に全体が集まることはできず、かなりの量のガスが形成途上の恒星(原始星)の周囲を巡る円盤となる。この円盤の回転にブレーキがかからないと、円盤から原始星へガスが降り積もることができず、星はそれ以上成長できない。 一方、原始星からは高速のガスが円盤と垂直方向に吹き出している(双極ガス流)。その双極ガス流が磁場の働きによって回転することで、その反動として円盤にブレーキがかかるのではないかという説が提唱されてきたが、これまで決定的な証拠は得られていなかった。 鹿児島

    世界初、原始星から噴き出す竜巻状高速ガス流を発見
  • 冥王星フライバイから2か月、ニューホライズンズから本格的にデータ送信開始

    7月14日に冥王星をフライバイした探査機「ニューホライズンズ」が取得した、膨大なデータの送信が格的に始まった。新たなデータから作られた冥王星のクローズアップ画像も、約1か月半ぶりに公開されている。 【2015年9月14日 NASA】 7月14日に探査機「ニューホライズンズ」は冥王星をフライバイ(接近通過)し、その際に膨大な画像やデータを取得した。これまでに公開された画像などは、その情報のうちほんの一部から作成されたものだ。いよいよ先週末からニューホライズンズは、格的にデータ送信を開始した。完了までには約1年かかる見込みである。 約1か月半ぶりに公開された最新画像は、1ピクセルあたり400mの高解像度だ。そこには砂丘のような地形や、山岳地帯から平原に向かってじわじわと流れる窒素の氷河、冥王星の表面を流れる物質によって削り取られてできたと思われる峡谷、さらには無秩序に乱立する山々などが見ら

    冥王星フライバイから2か月、ニューホライズンズから本格的にデータ送信開始
  • 最遠方銀河の記録更新、赤方偏移8.68

    ハッブル宇宙望遠鏡や赤外線天文衛星スピッツァーなどによる観測で、132億年前の初期宇宙に存在するとみられる、これまでで最も遠い銀河が発見された。 【2015年9月8日 Caltech】 銀河「EGS8p7」はハッブル宇宙望遠鏡(HST)と赤外線天文衛星「スピッツァー」の観測データから最遠銀河候補に挙げられた天体だ。米・ハワイのケック望遠鏡の分光装置「MOSFIRE」を使った追加観測で、その「赤方偏移」の値が8.68と求められた。赤方偏移は天体の距離の指標となるもので、値が大きいほどより初期の宇宙に存在する、つまり遠くにあることを表す。 赤方偏移が8.68というのは、EGS8p7が今から132億年前の宇宙にあることを示している。宇宙の年齢は138億歳なので、誕生から6億年後の宇宙にEGS8p7が存在しているということだ。 銀河「EGS8p7」。全体と右上はHST撮影、右下は「スピッツァー」撮

    最遠方銀河の記録更新、赤方偏移8.68
  • 金星を乾燥させたのは天体重爆撃かもしれない

    金星にはかつて地球の海水ほども表層水があったと考えられているが、現在はほとんどなくなっている。その行方は惑星科学の重要未解決問題の一つだが、惑星形成末期の金星で起こった激しい頻度の天体衝突「天体重爆撃」によって失われたという可能性が示された。 【2015年9月9日 千葉工業大学】 地球の兄弟星と呼ばれる金星の表層には、かつては地球の海水と同程度の水があったと考えられているが、現在では地球の海水量の10万分の1しか存在していない。金星表層にあった水の行方は、地球と金星がいかにして作り分けられたかなどという問題と直結した、比較惑星学における最重要問題の一つだ。 レーダー観測に基づきコンピュータシミュレーションで作成された金星全球像(提供: NASA/JPL) 金星は太陽に近いため、海は蒸発し、水蒸気の大気をまとっていた可能性が高いことが指摘されている。その水蒸気は若い太陽からの強い紫外線で水素

    金星を乾燥させたのは天体重爆撃かもしれない
    nagaichi
    nagaichi 2015/09/10
    金星って上手く扱えば、火星よりよほど美味しい星だよな。
  • 直径50億光年のリング状に分布する9つのガンマ線バースト

    約70億光年彼方の宇宙で、9つのガンマ線バーストが直径50億光年のリング状に存在しているようすが明らかになった。 【2015年9月9日 RAS】 ガンマ線バーストは太陽が100億年かけて放つエネルギーをほんの数秒で放出する宇宙で最も明るい現象で、その明るさのおかげで非常に遠いところで発生しても検出することができる。 研究グループが発見したのは、約70億光年彼方でリング状に分布している9つのガンマ線バーストだ。リングの直径は差し渡し36度(夏の大三角がすっぽり収まるくらい)、実際の宇宙空間では約50億光年に相当する。偶然こうした分布となる可能性は2万分の1しかないという。 70億光年の距離に位置するガンマ線バーストの分布図、中央が発見された9つのガンマ線バースト(提供:L. Balazs) 宇宙を大きなスケールで見ると、その構造は一様で等方とされている。「宇宙原理」と呼ばれるこのモデルは、マ

    直径50億光年のリング状に分布する9つのガンマ線バースト
  • ニューホライズンズ、次の目標はカイパーベルト天体2014 MU69

    探査機「ニューホライズンズ」の次の探査目標天体として、冥王星よりさらに約16億km外側を公転しているカイパーベルト天体「2014 MU69」が選ばれる見通しとなった。 【2015年9月1日 NASA】 7月14日に冥王星をフライバイした「ニューホライズンズ」は当初から、冥王星系だけでなく他のカイパーベルト天体も探査するように計画された探査機だ。追加の目標を接近通過(フライバイ)するための燃料も残っており、電力系統もあと数年は稼働できるよう設計されている。 新たな目標として選ばれたカイパーベルト天体2014 MU69は、2014年にハッブル宇宙望遠鏡で発見された天体である。大きさは約45kmと見積もられており、典型的な彗星より10倍以上大きく1000倍以上重い。一方で冥王星と比べると0.5~1%の大きさ(質量は1万分の1)しかなく、冥王星などを作る元となった天体と考えられる。 カイパーベルト

    ニューホライズンズ、次の目標はカイパーベルト天体2014 MU69
  • 太陽の10兆倍以上の赤外線、塵に覆われた銀河「DOG」を多数発見

    すばる望遠鏡の観測データから塵に覆われた銀河「DOG」の探査が行われ、新たなDOGが48個発見された。DOGの赤外線光度は太陽の10兆倍以上にもなると推定され、急成長を遂げつつあると考えられている。銀河とその中心の超大質量ブラックホールの進化を知る上で大きな手がかりとなる成果だ。 【2015年8月31日 すばる望遠鏡】 ほぼすべての銀河の中心部には、太陽の10万倍から10億倍もの質量を持つ超大質量ブラックホールが存在している。ブラックホールの質量と銀河の質量に強い相関が見られることから、銀河と超大質量ブラックホールはお互いに影響を及ぼし合いながら成長(共進化)してきたと考えられている。銀河進化を理解するためには、銀河に影響を及ぼす超大質量ブラックホールが銀河とどのような物理過程を経て共進化しているのかを知ることが必要不可欠だ。 共進化を調べるため、愛媛大学宇宙進化研究センターの鳥羽儀樹さん

    太陽の10兆倍以上の赤外線、塵に覆われた銀河「DOG」を多数発見
  • 史上最軽量の超大質量ブラックホール

    矮小銀河の中心に、太陽の5万倍の質量を持つブラックホールが見つかった。銀河中心にある超大質量ブラックホールとしては史上最も軽いもので、こうした天体がどのように作られるかを知る手がかりとなる。 【2015年8月14日 Chandra X-ray Observatory】 へび座の方向約3億4000万光年彼方の矮小銀河「RGG 118」をNASAのX線天文衛星「チャンドラ」とチリの口径6.5mクレイ望遠鏡で観測したところ、その中心に「軽い」超大質量ブラックホールが見つかった。 銀河「RGG 118」。(中央)可視光線、(右上)X線(提供:X線:NASA/CXC/Univ of Michigan/V.F.Baldassare, et al、可視光線:SDSS) 銀河中心付近のガスの運動から、ブラックホールの質量は太陽の5万倍と見積もられた。銀河中心の超大質量ブラックホールとしては、従来知られてい

    史上最軽量の超大質量ブラックホール
    nagaichi
    nagaichi 2015/08/15
    形容矛盾臭ふんぷんの「史上最軽量の超大質量ブラックホール」とは、最軽量の銀河中心ブラックホールのことらしい。
  • アルマ望遠鏡、ビッグバンから8億年後の初期宇宙で銀河形成を目撃

    アルマ望遠鏡が、これまでに観測された「普通の銀河」のうち最も遠い銀河に、星の材料となるガスの塊を検出した。宇宙初期の普通の銀河が「ただのかすかな点」以上のものとして観測された、初めての例だ。 【2015年8月3日 アルマ望遠鏡】 ビッグバンから数億年後に宇宙最初の銀河が形作られ始めたとき、宇宙は水素ガスの霧で満ちていたが、天体が増えていくにつれて光によって霧が一掃され、紫外線が遠くまで届く透明な宇宙へと変貌していった(宇宙の再電離時代)。こうした電離の原因となった最初の銀河についてわかっていることはほとんどなく、今まではただのかすかな「しみ」としてしか撮影できていなかった。 Roberto Maiolinoさん(英・ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所・カブリ宇宙論研究所)率いる研究チームは、星が形作られている途中のガス雲に含まれる電離炭素のかすかな輝きを探してアルマ望遠鏡を用いた観測

    アルマ望遠鏡、ビッグバンから8億年後の初期宇宙で銀河形成を目撃
  • 衛星テチス表面に、複数の謎の赤い筋

    探査機「カッシーニ」が撮影した画像から、土星の衛星テチスの表面にスプレーで描かれたような赤っぽい筋が発見された。 【2015年7月31日 NASA】 土星の第3衛星テチスは直径1000kmほどの小さな天体だ。表面にはいくつものクレーターが見られ、直径450kmもあるオデッセウス・クレーターをはじめ大きなものも多い。 4月に撮影された衛星テチス。色は強調してある(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute、以下同) そのテチスに、細くカーブを描く赤っぽい不思議な筋模様が見つかった。同じく土星の衛星であるディオネに見られるクレーターを除くと、赤い色味の模様は土星の衛星上では珍しいものだ。衝突クレーターなど古い地形を横切っていることから考えると、おそらく地質学的に若いものだろう。 テチス表面の赤っぽい筋。画像全体は490×415kmの範囲をとらえている

    衛星テチス表面に、複数の謎の赤い筋
  • 新理論が示す、ダークマターは湯川粒子に瓜二つ

    従来のダークマターに関する理論とは大きく考え方の異なる新理論が発表された。それによるとダークマターは、湯川秀樹博士が提唱し「湯川粒子」とも呼ばれるパイ中間子ととてもよく似た性質を持つことが示された。 【2015年7月30日 カブリIPMU】 様々な観測結果から、宇宙はダークマター(暗黒物質)と呼ばれる謎の物質が質量の80%以上を占めていること、そしてダークマターなくては星や銀河、私たちそのものも誕生しなかったことがわかっている。しかし、ダークマターがどのような性質を持つどういった物質なのかということは未だわかっておらず、現在、実験と理論の両面から活発に研究が行われている。 理論研究ではダークマターについて多種多様な予想がされており、ダークマターは通常の物質とは大きく異なる性質を持つ粒子だと多くの理論で考えられている。 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)

    新理論が示す、ダークマターは湯川粒子に瓜二つ
  • 冥王星を流れる窒素の氷河、冥王星を覆うもや

    探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近から早くも2週間が経過した。観測データはまだ数パーセントしか送信されてきていないものの、公開される画像やデータはどれも大きな驚きや新たな謎をもたらしてくれる。このたび公開されたのは窒素の氷河や大気中の「もや」の画像だ。 【2015年7月28日 NASA (1)/(2)】 先週金曜日に公開された冥王星のクローズアップ画像では、ハート模様のトンボー領域内の西(ハートの左半分)に位置するスプートニク平原に見られる様々な地形が詳細にとらえられている。興味深いのは広範囲を覆う窒素の氷河(氷床)の流れた跡だ。地球の氷河と同様に、今も流れているかもしれない。 スプートニク平原周辺に見られる地形。多角形の地形、窒素の氷河、クレーターの多い領域が見える。クリックで拡大(提供:NASA/JHU APL/SwRI、以下同) スプートニク平原は窒素だけでなく一酸化炭素やメ

    冥王星を流れる窒素の氷河、冥王星を覆うもや
    nagaichi
    nagaichi 2015/07/28
    「トンボー領域」「スプートニク平原」「クトゥルフ領域」「ヒラリー山地」「ノルゲイ山地」冥王星の地名(仮)が続々と。いあいあ。
  • 冥王星の低い山々、衛星ニクスとヒドラの高解像度画像

    冥王星のハート模様の南西部に新しく山々が発見された。衛星ニクスとヒドラを高解像度でとらえた画像も公開されている。 【2015年7月24日 NASA (1)/(2)】 画像は探査機「ニューホライズンズ」の望遠撮像装置「LORRI」が7月14日に冥王星上空7万7000kmから撮影したもので、差し渡し約1kmほどのものを見分けられる解像度だ。冥王星の全体像に見られるハート型の「トンボー領域」の南西部(左下付近)がとらえられており、明るい氷原と暗くクレーターの多い大地の境界部にそびえる山々が見える。 トンボー領域に広がる「スプートニク平原」の西縁、「ノルゲイ山地」の北西約110kmに見られる山々。クリックで拡大(提供:NASA/JHU APL/SwRI、以下同) すでに公開された画像からは3500m級の氷山が連なる「ノルゲイ山地」が発見されていたが(参照:アストロアーツニュース「冥王星のクローズア

    冥王星の低い山々、衛星ニクスとヒドラの高解像度画像
  • 日本惑星協会が活動再開

    【2015年7月21日 日惑星協会】 「日惑星協会」は1999年に活動をスタートした市民団体で、「太陽系惑星と地球外知的生命の探査(SETI)の推進」を掲げて立ち上げられたアメリカの「惑星協会」(1980年スタート)の趣旨に賛同したものだ。2011年に活動を停止していたが、日7月21日に設立宣言を果たした。協会推進事務局の井昭事務長は「宇宙への関心が高まるとともに、市民も宇宙探査に参加できる場が求められていると感じていた。情報提供だけでなく、宇宙機関への提言にも取り組みたい」(毎日新聞より)と訴える。 新たに発足する協会は水谷仁氏(科学誌『ニュートン』編集長)が会長に就き、協会に対して運営チーム外から助言・提言を行う「アドバイザリーカウンシル」を設置した。カウンシルには天文教育の第一線で活躍される縣秀彦氏や天文学会役員、JAMSTEC(海洋研究開発機構)の研究者も名を連ねている。「

    日本惑星協会が活動再開
  • 冥王星に広がる氷の平原

    冥王星の「ハート領域」に氷の平原が広がっている様子がとらえられた。氷原には溝で区切られたような不規則な地形などが見られる。冥王星の大気が地表から遠くまで達していることや、冥王星からプラズマの尾が伸びていることもわかった。 【2015年7月21日 NASA (1)/(2)/(3)/(4)/(5)/(6)】 探査機「ニューホライズンズ」が撮影した冥王星のクローズアップ画像に、クレーターのない広大な氷の平原がとらえられた。同地形の年齢は1億歳以下と若く、いまでも地質学的なプロセスが進んでいるのかもしれない。 冥王星の氷原。冥王星から約7万7000kmの距離から撮影。クリックで拡大(提供:NASA/JHU APL/SwRI、以下同) 氷原は、すっかり冥王星のシンボルとなった「ハート模様」(冥王星発見者クライド・トンボーにちなんで非公式に「トンボー領域」と名付けられている)中、南の領域に位置している

    冥王星に広がる氷の平原