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ブックマーク / interdisciplinary.hateblo.jp (7)

  • ニセ科学について色々 - Interdisciplinary

    これまで書き留めてきた事のおさらいでもありますが、改めて。 科学とは 科学というのは、方法であり、手続きであり、それによって得られた知識の体系の事です。 科学は、常に誤っている可能性を持つ(プラグマティズムなどで言う可謬主義)体系です。その意味で、科学とは真なる知識であるとか、科学は真理追究の営みであるといった主張は成り立ちません。 尤も、真理を、哲学的に議論されているような意味合いで無く、現象の仕組みくらいの意味で用いる人もいるでしょう。そういう場合は、意味の確認をその場でおこなって議論を調整すれば良い事です。 ちなみに私は、哲学上の難問を考慮して、真理なる語そのものを、ほぼ用いません(ソシュールの記号論にかぶれていた時期もあって尚更)。 ニセ科学とは ニセ科学とは、 科学のようで科学で無い言説 です。科学は、方法や手続きをも含めた総合的な概念であって、常に誤り得る(言い換えれば、完成に

    ニセ科学について色々 - Interdisciplinary
  • 「科学は万能ではない」 - Interdisciplinary

    「この情報の発信者は、私ではありません。」 - Togetterまとめより。 真偽を確かめろと簡単におっしゃいますが、今あなたが真実だと思っていることは当に真実ですか?科学は万能ではありません。 http://twitter.com/miyakawa228/status/421277559339237376 ※強調は引用者 ここでひとつ、中谷宇吉郎博士に立ち戻りましょう。 問題の種類によっては、もっと簡単な自然現象でも、科学が取り上げ得ない問題がある。これは科学が無力であるからではなく、科学が取り上げるには、場ちがいの問題なのである。自然科学というものは、自然のすべてを知っている、あるいは知るべき学問ではない。自然現象の中から、科学が取り扱い得る面だけを抜き出して、その面に当てはめるべき学問である。そういうことを知っておれば、いわゆる科学万能的な考え方に陥る心配はない。科学の内容をよく知

    「科学は万能ではない」 - Interdisciplinary
  • 言いたい事と読み取られる事 - Interdisciplinary

    今更、ですけどね。 サイエンスカフェ:「科学者ではない」− 毎日jp(毎日新聞) 文章には、その人の認識が込められますね。それが、書き手の言いたい事 そして、その文章は、読み手が持つ言葉の体系によっって解釈される。同じ語でも違うように解釈されたりすれば、全体的な意味合いが異なる。言いたい事と、読み取られた事がずれる、という訳です。 で、これは新聞記事ですから、書き手の認識をなるだけ多くの人に正確に伝えるのが、記者のスキルとして求められる、というのがまずあるでしょう。この語はどのように解釈されるか、今の文脈であればこう取られはしないか、等を考えながら組み立てて、一つの記事が出来上がるのでしょう。紙面は限られているから、規定の文字数以内で巧くまとめるのも技術。 その意味で言えば、この記事は、全体として何を言っているか判然としない、と思います。一つ一つの語がどこに繋がっているのか解りにくいですし

    言いたい事と読み取られる事 - Interdisciplinary
    nagaichi
    nagaichi 2013/09/26
    砕いたり比喩を用いたりすれば、分かりやすくなることは多いけど、意訳・超解釈になりがちで、誤解を増幅して一般に宣布することにもなりかねない。さじ加減が難しいよなあ、と文系の俺は思いました。
  • NATROM氏と化学物質過敏症 - Interdisciplinary

    NATROM氏の化学物質過敏症に対する見解・姿勢はこちらにまとめられている⇒何を否定し、何を否定していないか あるものについて議論している場合、言ってもいない事を前提され批判を受けたり、言った事をあたかも言っていないかのごとく扱われる時がある。それは大変に困るので、ありがちな疑問を設定し、それに答えてまとめておく。いわゆるQ&AやFAQの類のコンテンツ。 ここでリンクしたNATROM氏のページもそのような構成であり、いくつかの(恐らく、誤解されがちな)主要な論点がまとめられている。そして、こういうものを検討しておくのも、ある論者の意見をなるだけ正確に評価するのに役立つものと思われる。 そこで、リンク先でNATROM氏が挙げている項目のいくつかを採り上げ、その見解について検討する。 尚、エントリーにおける小見出しは、リンク先のNATROM氏のページより引用する。 微量の化学物質の有害性は否

    NATROM氏と化学物質過敏症 - Interdisciplinary
  • 「相関が無い事の証明」は可能か - Interdisciplinary

    えっとですね。この種の(タイトルに書いたような)議論の時には、「証明」「相関」「無い」という言葉について意味内容を確認しておく事が肝要です。それが疎かになっては、話がいつまでも噛み合いません。 範囲 範囲を考える事も重要でしょう。空間的時間的な範囲のとり方によって、確認出来るか出来ないか違ってくる。私の部屋に○○という生き物がいるかどうか、というのと、広大な宇宙空間を対象にする物理学や天文学とでは、全然異なってくるでしょう。あるいは、医学のように、ある病気にどのような治療が効果的かを探る、といった場合には、その範囲は無限であると考える事も出来ます(将来その病気になる人、という所を概念的に考慮したりする)。 証明 私達が経験する現象について、数学のように厳密な意味で何かを「証明」する、と言う事が出来るかどうか。帰納的推論の難点もあります。上に書いたように、対象のとる範囲が無限の場合(有限の場

    「相関が無い事の証明」は可能か - Interdisciplinary
  • 食中毒による死者は「増えた」? 増えたとしたらその理由は? - Interdisciplinary

    小比良さんがブクマなさっていた記事です⇒中毒 死者が増えた理由は何か / 西日新聞 タイトル通り、最近起こった、死者が出てしまった中毒事件を受けて、どうして中毒による死者が増えてしまったのか、と提言する内容です。 で、小比良さんがブックマークコメントでも指摘なさっていたのですが、記事中の、 実際、中毒の死亡者は2005年から10年まで6年間ゼロだった。 この部分は誤りだと思います。実際、厚労省の資料(中毒事件一覧速報|厚生労働省)を参照すると、 2004 死者数:5 2005 死者数:7 2006 死者数:4 2007 死者数:7 2008 死者数:4 2009 死者数:0 2010 死者数:0 2011 死者数:11 このようです。記事中の、2005年から2010年まで死者数ゼロだったというのは、どこからきたのでしょうか。ちょっとよく解りません。ちなみに、腸管出血性大腸菌の死

    食中毒による死者は「増えた」? 増えたとしたらその理由は? - Interdisciplinary
  • 量子力学的ホメオパシー                      ? - Interdisciplinary

    『犬でもわかる現代物理』というがあります。物理学の研究者が飼い犬に現代物理、とりわけ量子力学をレクチャーする、というユニークな構成で、なかなか面白いです。尤も、私は書いてあることの半分も理解出来ませんでしたが。 それはともかく、この、10章が、いわゆる懐疑主義的内容、あるいは疑似科学批判的内容になっていて、大変面白いのです。章のタイトルは、「悪のリスにご用心 量子力学の乱用」。フリーエネルギーなどが批判されています。 そこでは、量子力学をめちゃくちゃに援用している代替医療も採り上げられており、量子ヒーリングなるものなどが批判されているのですが、興味深いことに、ホメオパシーもあります。 ホメオパシーは、昨今話題になっており、私達も特に関心を持っている言説なので、一つここで引用してみましょう。いかに現代科学を「装っている」か、その好例と言えましょう。様々の科学や医学の概念を持ち出して説明

    量子力学的ホメオパシー                      ? - Interdisciplinary
    nagaichi
    nagaichi 2010/08/16
    「タキオン」も「波動」も科学らしい装いをもつために利用されたのだから、「量子もつれ」でもなんでもそりゃござれよ。
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