コロナ禍が人生の転機になった人は少なくない。皇宮警察で皇宮護衛官として働いていた盛林綾華さん(32)もそうだった。外出自粛期間中に楽しみのつもりで始めたプログラミングにハマり、1年後にはエンジニアへの転身を果たした。彼女は何をどのようにリスキリングしたのか。そして、エンジニアの醍醐味とはなんなのだろうか。 まずはJavaの入門書を買って勉強開始盛林さんは大学卒業後、天皇陛下や皇族の護衛、御所などの警備を担当する「皇宮警察本部」で働いていた。 「高校生の時、(当時の)天皇・皇后両陛下が私の地元・北海道にいらっしゃいました。お二人が手を振っていらっしゃるご様子を間近に見たのがきっかけで、皇宮警察を目指したのです。決して簡単な仕事ではなく、大変な思いをしたこともありましたが、その分やりがいは大きかったです」 充実した毎日を送っていた盛林さんだったが、2020年春の新型コロナウイルス感染拡大が大き
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