パナソニックは29日、社内の組織風土改革の一環として、社員が他社で一定期間働く「社外留職」制度を導入したと発表した。社員自身が伸ばしたいと考える能力やスキル、学びたい内容などの希望を踏まえ、1カ月~1年間、社員を派遣する。 企業風土や経営手法、価値観の異なる他社で仕事をすることを通じ、社員の視野を広げ、組織で身に付けにくい能力を学んでもらうのが狙い。 入社4年目以上で、現在の所属部署での勤務が1年以上の社員が対象。5月に募集を始めたところ幅広い年齢層、部署の社員から応募があり、この中から20~40代の5人を選定した。現在はコンサルタント会社などを介して派遣先を探している。 創業100周年を迎えたパナソニックは、次の100年に向け、働き方などをめぐる改革に取り組んでおり、社内の二つの部署を掛け持ちできる「社内複業」制度なども導入した。