11:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2010/06/06(日) 23:16:50 時は1932年、世界恐慌直後の、オーストリアはヴェルグルという、当時の人口4300人ほどの町でのお話。 それは、住民の失業率9%、町の負債総額一億三千万シリングという、悲惨な状態を立て直すために投入された奥の手だった。 種明かしをすれば、「毎月1%ずつ価値が減って行くお金」というものを発行したのだ。 このお金は、使わずに貯めておくと価値が減ってしまう。 だから皆、進んで次の品物やサービスの注文にお金を使う。 するとそこで、一稼ぎで喜ぶ人が生まれる。 受け取った人もまた、期限が来る前に早く次の人に渡してしまおうとするから、 同じお金が人から人へ、渡されるスピードが早くなる。 こうして早いスピードで実現される仕事の量が増えることになる。 その結果、ヴェルグルでは、わずか1年ほどの間に、住民の完全雇用達成、町の