運動会の華とも言える組み体操に大きな変化が起きている。生徒児童の相次ぐ骨折事故を受け、中国雑技団に組み体操を委託する学校が増えているのだという。安全性に問題のある競技を子どもに強いるのではなく、「鑑賞する競技」として組み体操を行った大阪市の中学校を取材した。 大阪市立東梅田中学校では昨年、組み体操の「10段ピラミッド」が崩れて生徒30人が軽傷、1人が骨折する事故があった。今年新しく赴任した校長は着任後まもなく「組み体操はただの体育教師の自己満足」と一蹴。終了を決定する代わりに「餅は餅屋」の観点から中国の雑技団に組み体操の演技披露を委託した。 9月中旬、中国・上海から雑技団が来日。近年「見ることも学ぶこと」という教育方針から東梅田中のように組み体操をプロに委託する学校が増えており、今回来日した雑技団も運動会シーズン中全国18校を回る予定だという。 東梅田中に来校した少年・少女団員300人は号