【ロンドン=伊東和貴】ノルウェーのノーベル賞委員会がノーベル平和賞を中国人人権活動家の劉暁波(リウシアオポー)氏に授与すると決めたことを巡り、中国政府は11日、13日に予定されていたノルウェーのバルグハンセン漁業・沿岸問題相との会合を取りやめた。ノルウェー政府が11日、明らかにした。 ノルウェーからの報道などによると、バルグハンセン氏は、漁業や食の安全について中国との協力関係を深める目的で11日に訪中。13日に北京で、中国の漁業問題担当次官と会談する予定だった。15日まで滞在し、上海ではノルウェーから中国へ計1千万匹のサケが輸出されたことを記念するイベントも予定されている。 ノルウェーは現在、中国と自由貿易協定(FTA)交渉を進めている。次回の会合は平和賞授賞式と同じ12月に予定されており、ノルウェー国内では交渉への影響を懸念する声も出ている。 ノーベル平和賞は、ノルウェー国会が任命