印刷 米債務上限問題を巡り、米下院本会議は29日夕、下院で多数を占める野党・共和党の法案を賛成多数(賛成218票、反対210票)で可決した。票数が足りないことから、共和党指導部は28日にいったん採決を延期。党内の強硬派の要求に沿って、法案を修正し、可決にこぎ着けた。 ただ、与党・民主党が多数を占める米上院は29日夜、下院法案を審議不能にする手続きを可決(賛成59票、反対41票)し、実質的に否決した。今後、米与野党は妥協案の模索に向けた協議を本格化する。 米国では、8月2日までに米議会が債務上限を引き上げられないと、米国債が債務不履行(デフォルト)に陥るおそれがある。(ワシントン=尾形聡彦) 関連記事〈ロイター〉米下院が共和党の債務上限法案を可決、合意なら1日にも最終採決(7/30)債務上限問題、米共和党案採決できず 「茶会」が反対(7/29)米国債格下げなら177の公的機関も格下げ方