俸給月額146万6000円。期末手当(ボーナス)436万円。それらを含めた年収は約2700万円で、これとは別に国会議員として文書通信交通滞在費が1200万円、立法事務費が780万円……。 高額報酬に見合った重責を担う大臣たちの朝は早い。答弁がある日は、6時ごろには大臣室や議員会館の事務所に顔を出す。官僚たちから答弁内容のレクチャーを受けるためだ。前夜、18時ごろに野党から質問内容が通告され、深夜2~3時までかけて省庁の担当者が答弁を練り上げる。ペーパーは数十枚から100枚以上に及ぶ時もある。 それを早朝2~3時間、「コンビニのおにぎりを頬張りながら」(財務大臣経験者)、必死で頭に叩き込む。官僚答弁だと批判されることもあるが、「幅広い政策課題を遺漏なく進めるためには効率のよい方法」(同前)との言い方がある。東大法学部や中央官庁出身の大臣は少なくない。受験勉強よろしく、詰め込みは得意なタイプが